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日本vsスコットランド 試合後の選手コメント

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[10.10 キリンチャレンジ杯 日本2-0スコットランド 日産ス]

 日本代表は10日、スコットランド代表と対戦。後半37分、途中出場のDF駒野友一の左クロスがオウンゴールを誘って先制すると、同44分、FW森本貴幸のシュートのこぼれ球をMF本田圭佑が押し込み、2-0で勝った。
以下、試合後の選手コメント

●FW森本貴幸(カターニア)
―代表デビューとなったが?
「最初は緊張したけど、自分なりにまあまあ持ち味を出せたので、よかったと思います」
―ベンチスタートというのはいつ聞いた?
「試合前のミーティングで言われました」
―90分で仕事をするタイプだと思うが?
「それは監督が決めることなので。自分は試合に出たら持ち味を出すことを考えている。そこはよかったと思う」
―2点目につながるシュートは?
「ニアにいいボールが来た。シュートに持っていけるタイミングだったので。入らなかったけど、結果的に本田クンが決めれて、良かったと思います」
―代表デビューの感想は?
「小さいときからテレビで見ていたので、うれしいし、いろんな人が応援してくれて本当に良かったと思う」
―次はトーゴ戦があるが?
「(前線からの守備や切り替えの早さなど)このチームにはこのチームのやらなきゃいけないことがある。ただ、FWなんでチャンスがあれば得点に絡んでいきたい」
―両親には試合前に連絡した?
「はい。“いつも通り頑張って”と言われた」
―交代でピッチに入るときからすごい歓声だったが?
「普通にああいう歓声はうれしかったし、自分のパワーになりました」
―手応えは?
「まだ分からないけど、もしまたチャンスがあるなら、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」
―次こそゴールを決めたい?
「FWなんで、得点に絡めるように頑張りたい」
―監督も会見でほめていたが?
「やっぱありがたいです」

●FW前田遼一(磐田)
「なかなか上手くプレーできなかった。1トップで裏を狙う動きを意識したけど、もう少し引いた方が良かったかもしれない。自分がタメをつくれたら、クロスももう少し増えたと思う。練習でもっとアピールしていきたい。今日に限っては収穫はないです」

●MF本田圭佑(VVV)
―ゴールシーンを振り返ると?
「いいところに転がってきたんで、空いたコースに蹴るだけだった。おいしいところにきた。9割がラッキー。でも、点に絡む仕事をしたいと思っていたので、とりあえず良かった。点を決めれたのはモリ(森本)のおかげ。ひとこと、ありがとうと言っておきました」
―後半19分にはぶれ球FK。GKが弾いて決定機を演出した。
「あれは打った瞬間、入らないと思った。当たりきらなかったので。高さがもう少しあればね。あのスピードじゃ弾かれると思った」
―ポジションが右MFからトップ下になった?
「ナオくんは最初やりにくそうだった。トップ下のポジションもなれてなさそうだったので自分と代わった方がいいかなと、もしかしたらそういう指示が出てくるかなと思っていたら、岡田監督から指示があった」
―個人の出来は?
「個人的には不完全燃焼。きょうはリスクを冒すプレーが少なかった。リスクを冒す形をもっともっと取りたかったのが本音。貪欲にいく必要がある。相手が(守備的に)下がっていたのもあるけど、(ゴール前の)5m、10mのところで仕掛けが少なかった」
―得点もしたし、勝利に貢献した。代表での立場も上がったのでは?
「1試合で上がるもんではない。20試合、30試合と長い時間を積み重ねて、そういうのが得られる。自分は一戦一戦、目の前の試合をやっていくだけ」

●MF石川直宏(F東京)
―久々の代表戦。
「ボク自身の役割はしっかりとできたかなと思う。やれるという手ごたえを感じましたね。自分にはゴールや、ゴールに向かう姿勢が求められていると思う。自分の中では整理しながらやれていると思う。自分はボールを持ったら前へ仕掛けるのではっきりしていていいと思う。飛ばしてた? 90分もたせようとかは考えていなかった。どうなっちゃうかな、とは思ったけど、最初からペースは考えないでやった。もう少し長くやりたかったですね」
―ニアにクロスを入れていた。
「全体の練習でもニアに入るというのはやっていたし、前にも前田に合わせたのもあるし、ボクの中ではイメージ通りだった。サイドでやるからには、ああいうプレーにこだわってやっていきたい」
―代表戦を終えて手ごたえは?
「自分が課題としていたチームのバランスと自分のプレーのバランスは分かってきた。その辺はいい形でとらえていきたい。自分でしかけることと、チームのコンセプトの攻守の切り替えやボールへのプレッシャーとかも自分がどこまで体力的に持つんだろうと思っていたが、そこはできたと思いますが、質はもっとあげていかないといけない」
―W杯本大会が見えた?
「自分でチャンスをつかみ取りたい。今日は自分の目的を持った中でプレーができた。いいチャレンジができたと思う」

●MF稲本潤一(レンヌ)
―アピールになったのでは?
「逆にそんなにインパクトを残せなかったかなと思う、自分の中では。ただ、安定したパフォーマンスをできたのは収穫。今日やるメンバーはほとんどが初めてだったので、最初の20分、30分はギクシャクしていたけど、つないでチームの特徴を出していこうとしたらいいサッカーになる。前半の終わりから1タッチ、2タッチで攻撃を仕掛けられたし、そこは収穫」
―コンビネーションは難しかった?
「前半は特に。前に行くモチベーションがナオ(石川)とかは高かったけど、DFラインがなかなか上げれなくて中盤が間延びした。ただ、試合中に修正できたのはよかったと思う。サブ組という言い方がいいのかは分からないけど、そういうメンバーでいいパフォーマンスをして、いい結果を出せたのはチームとして前を向けるし、よかったと思う。いい競争ができていると思うし、このメンバーで勝てたことは自信につながる」

●MF中村憲剛(川崎F)
「クロスが上がってくるイメージがあれば、中も飛び込めるし、あそこに人数をかけて入っていくことが大事。あれだけ相手が大きくて人数がそろっていても、シュートを打てるし。あそこにいることが大事。サイドに入ったとき、そこに絡む選手と、飛び込む選手の比率が変わってきた。みんなの意識が変わってきたと思う。サイドでつくるときもあるけど、3人、4人がゴール前に入っているときもあった」
―新しい選手も多かったが?
「いろんな選手が絡むことで化学反応もある。競争もあるので、悠長なことは言ってられないけど(苦笑)」

●DF岩政大樹(鹿島)
「疲れました。しっかりアピールできたというのはあると思う」
―自己採点すると?
「全体的に6.5ぐらいかな。欲を言えばキリがないけど、最低限やることはできたと思う」
―代表の試合に出てみて感じたことは?
「全体のペースが速いですね」
―ようやく初出場になったが?
「ここまで長かったです」
―内田もいてやりやすかった?
「(内田)篤人はいつも以上に僕のことを気にしてくれた。僕の方がだいぶ先輩だけど、代表では立場が逆なので。内田先輩に感謝です(笑)」
―先発はいつ知った?
「直前のミーティングでやっと分かった。今回はメンバーが発表された時点でチャンスだとは思っていた。デビューのことをいろいろ想像もしていたけど、先発が分かったのは午後5時過ぎのミーティング。期待しても、期待しなくても、選手がすべきことはしっかり準備することだけ。あまり期待しない方がいいかなと。変な意味ではなくね。あまり考えすぎると、準備にも影響が出る。最初の招集のときとは違う。僕も大人になったのかな。1、2つ年を取って、それなりに年相応になったかもしれません」

●DF駒野友一(磐田)
「練習していた通りのボールを入れることができた。オウンゴールでしたけど、仕事ができてよかった」
―クロスは狙い通り?
「DFとGKの間に入れて、誰かが触れば入ると思っていた。ああいう背の高い選手には、速いクロスが効果的だと思っていた。左で結果を残したので、それも自分のできるポジションだと思って、これからもやっていきたい。幅が広がったと思う」

●DF内田篤人(鹿島)
「相手が守備を固めてきたから、もう少し1タッチ、2タッチでできればと思った。その中で石川さんとは上手くできた。合うな、と思った。走れるし。シュートもある。やっぱり点を取っているなあと思った。俺はサイドバックだから前の人の良さをうまく引き出したいと思ってやっていた。自由にやってくれればと。クロスはああやってやっていければいい。2点目は、モリ(森本)のシュートの前に松井さんが滑っていた。ああやってニアにも入っていければ点につながると思う」

●GK川島永嗣(川崎F)
「ゲームの中で自分の良さは出せたと思う。大きい選手にもそれほど意識せずにできた」
―GK争いは?
「僕としては、自分でやるべきことをやるだけ。みんな経験もあるし、いいGKだと思う。(西川)周作くんも(山本)海人もいいGK。でも自分の中で方向性を持ってやっていくことが大切だと思う。ギリギリの場面でどういうプレーをしていくか」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平、近藤安弘)

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