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[天皇杯]テセ、頭だけで3発!

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[10.11 天皇杯2回戦 川崎F 6-1 レノファ山口 等々力]

 人生初の「ヘッド」での3発。川崎フロンターレの北朝鮮代表FW鄭大世が、挑戦者として果敢に立ち向かってきたレノファ山口の前に立ちはだかった。

 まずは前半22分だ。MF木村祐志の右CKを頭で合わせて先制ゴール。相手の激しい守備にやや苛立ちも見せていた男が「負けられない」という思いをゴールで示すと、1-1の後半1分には同じく木村からの左CKを再び頭で流し込み2点目。止まらない鄭は後半9分にも木村のCKをFW黒津勝が折り返したボールを頭でゴールへと押し込んだ。

 「CKからのヘディングは得意じゃないんだけど・・・」と苦笑いだった鄭。それでも「きょうは当たっていた。(木村からの)CKもピンポイントに来ていたし。J同士だったらもっと身体をぶつけたり、厳しく来るだろうけどきょうの相手はそこが緩かった。セット以外は厳しく挟み込んできていたけど」。波乱を起こそうと勢いになってきた相手に力の差を見せ付ける3発で、返り討ちにした。

 「どんな相手でも、格下の相手と戦うのは難しい」と試合後に語った鄭。「下のチームと戦うときは何が起こるかわからない。きょうみたいな感じになってしまう。とりあえず勝ってほっとした」。浦和やJ2勢が敗れる波乱が起こる中、まずは手にした勝利にエースは笑顔を見せていた。

(取材・文 吉田太郎)

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