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[高校MOM84]水戸葵陵MF桂川聡(3年)_Vへのカギ握る司令塔

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[10.17 第88回全国高校サッカー選手権茨城県大会1回戦 水戸葵陵 13-0 茨城高専 鹿島ハイツ]

 計13発を叩き込んだ水戸葵陵の中心には背番号10のMFの姿が常にあった。関英樹監督が「(上位のチームに入っても)そん色ない。十分通用する力があると思う」と高く評価するMF桂川聡(3年)だ。正確なパスを操る司令塔のポジションは中盤中央だが、機を見ては鋭く前線へと飛び出して決定的な役割をしてのける。

 この日は自陣近くでボールを受けて捌き役に徹していた印象だったが、それでもチャンスと見るや鋭くゴール前へ飛び出し、GKとの1対1に持ち込むなど相手DFを破る原動力となった。本人は「パスミスがあったし、声も足りない。自分がもっとやらないといけない」と反省の弁を連発していたが、これは高い意識の表れ。同じくレギュラーとして出場した昨年は県大会初戦敗退しているだけに、選手権を勝ち抜くことへの厳しさは分かっている。だからこそ気を緩めるつもりはない。
 「今年は全部ベスト8。その上、決勝までいって全国を取るつもりでいる。何としても1番取りたい」と桂川。関監督が「(攻撃面を中心に)インターハイへいったときよりも力はある」と話すチームの中核を担う司令塔が、より力強くチームをけん引して初の選手権全国切符をチームにもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校サッカー選手権2009

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