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[ACL]名古屋は準決勝で夢散る、日本勢3連覇ならず

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[10.28 ACL準決勝第2戦 名古屋1-2アルイテハド 瑞穂陸]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦が28日、行われ、第1戦で2-6と惨敗した名古屋グランパスはホームでの第2戦も1-2で敗れ、2試合合計3-8で敗退が決まった。これで日本勢のACL3連覇の可能性は消滅。アルイテハド(サウジアラビア)は4大会ぶり3度目の優勝をかけ、11月7日の決勝(国立)で浦項スティーラーズ(韓国)と対戦する。

 最低でも4-0で勝たなければならない名古屋は超攻撃的布陣で試合に入った。GK長谷川徹、4バックは右から小川佳純、吉田麻也、増川隆洋、阿部翔平。中盤はブルザノビッチと三都主アレサンドロのダブルボランチで、右に玉田圭司、左にマギヌンが入り、ケネディと巻佑樹が2トップを組んだ。

 小川を右サイドバック、玉田を右MFに置くなど攻撃的なメンバーを組んだが、守りを固めるアルイテハドを攻めあぐねた。巻は厳しいマークに遭い、玉田は何度もドリブル突破を狙ったが、DFの網にかかった。

 前半12分、小川の右クロスからケネディがヘディングシュート。同18分にもケネディが左足でミドルシュートを狙ったが、いずれも枠を捉えきれない。

 守ってカウンターという戦術を徹底したアルイテハドは前半22分、セットプレーからチャンスをつくり、MFマナフの右FKをGKが弾いたこぼれ球をMFハリリがシュート。これは小川がゴールライン上でかろうじてクリアした。

 名古屋は前半33分、阿部の左クロスにケネディが頭で合わせたが、惜しくもクロスバーを直撃。絶好機を逃すと、前半終了間際、逆に失点を許してしまった。

 前半42分、アルイテハドはカウンターからDFラシェドが右クロス。MFヌールがヒールキックで合わせると、GKが前にこぼしてしまい、DFアルサクリが押し込んだ。

 これで決勝進出のためには5点が必要となった名古屋。ハーフタイムには巻に代えてMF中村直志を投入し、ブルザノビッチをFWに上げた。

 後半3分にはブルザノビッチのスルーパスからケネディが決定機を迎えたが、GKとの1対1は決め切れなかった。

 アルイテハドは後半14分、ヌールの右クロスにFWシェルミティがヘディングシュートを叩き込み、決定的な2点目を奪った。

 これで2試合合計2-8。名古屋は残り30分で6点を取って、延長戦に持ち込むしかない状況となった。

 名古屋は後半19分、玉田に代えてFW杉本恵太を投入。すると同22分、マギヌンの左クロスを胸トラップした杉本がそのままオーバーヘッドシュート。これがきれいにゴールマウスに吸い込まれ、1点を返した。

 このゴールで勢いを取り戻した名古屋だったが、守りを固めたアルイテハドの壁に阻まれ、次の1点が奪えず、そのまま1-2で敗戦。2試合合計3-8となり、ベスト4敗退となった。

<写真>準決勝敗退が決まり、呆然とした表情を浮かべるFW玉田圭司(右)とうつむくMFブルザノビッチ

(文 西山紘平)

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