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[高校MOM96]浦和南FW古波倉要(3年)_決定機逃さず

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[11.1 第88回全国高校サッカー選手権埼玉県大会準々決勝 大宮南 1-2 浦和南 熊谷]

 勝者・浦和南の秋山満監督が「よかったのは点を取れたところだけ」と苦笑した試合。結果的に1-0から後半5分にFW古波倉(こはくら)要(3年)の奪った2点目のゴールが決勝点となった。

 指揮官が振り返ったとおり、ゴールは鮮やかな一撃だった。右サイドを駆け上がったSB名取翔平(3年)が独力で突破すると、そのグラウンダーのクロスをスピードに乗って中央へ走りこんだ古波倉がワンタッチでゴールへと押し込んだ。拳を握り締めて喜びを表現する背番号11を中心に歓喜の輪が広がった。

 得点は1点のみだったものの、179cmのストライカーがこの日相手守備陣に一番脅威を与えた存在だった。前半35分にはPA外でボールを受けると巧みなボールコントロールで相手マークを外して右足シュート。37分にもMF土屋一平(3年)の突破からPA付近にボールがこぼれると素早く反応して右足を振りぬく。ゴールを決めた後の後半15分にも名取の右クロスからクロスバー直撃のヘディングシュートを放った。

 わずかでも隙あればどんどん狙っていく姿勢でゴールを襲い続けた古波倉。前線で確実にボールをつなぎ、攻撃の起点の役割も全うした。技術と強さを備えたFWは今後もチームを勢いづけるゴールを決められるか。この日6ゴールを決めて勝ち上がっている西武台との準決勝もキーマンのひとりとなりそうだ。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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