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U-23代表GK林が“世界”味わう

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 先月末までトゥーロン国際大会(フランス)に出場していたU-23日本代表GK林彰洋(流通経済大、JAPAN STARS)が“ワールドクラス”を肌で味わった。「+1 FOOTBALL MATCH」の公式練習(6日)に参加した林は約7分間行われたミニゲームの1本目、今シーズン限りで現役を引退したMFセルジーニョ(元ミラン)から強烈な左足シュートを浴びるなど6失点。「エキシビジョンだし、1対1とかでGKを抜きに来るかと思っていた。そしたら、いきなりフルスピードでシュートを打ってきたのでビックリした」。だが、その後の2本は集中した守備で無失点。昨年日本代表候補合宿も経験している大型GKは、「世界」の選手たちに実力の高さをしっかりと示した。
 ミニゲーム後は、昨年のクラブW杯優勝メンバーのオランダ代表MFクラレンス・セードルフ(ミラン)やMFエドガー・ダービッツ(アヤックス)らの居残りでのシュート練習をゴールで受けるなど貴重な経験も。「シュートは蹴り方がゆっくりでも、ボールが速いし、とにかく重かった。すごい選手たちの中でプレーできて楽しかった」と同年代ではなく、W杯などで活躍してきたフル代表、元フル代表の選手たちと相対した練習を振り返った。
 明日は7万人の来場が予想される大観衆の前でプレーすることになる。親善試合の呼びかけ人である元日本代表MF中田英寿からは「(GKは3人いるが)90分行けるよね。FWで出場してもらうかもしれないから」と冗談も言われたというが、本人の気合は十分だ。「ボクにとっては願ってもないチャンス。頑張りたい」と林。明日は元日本代表や元五輪代表など“JAPAN”を支えてきた選手たちのゴールを未来の日本代表守護神が守る。

(取材・文 吉田太郎)

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