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【ACL】決勝トーナメント展望

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 9月17日、いよいよ「アジアナンバー1クラブ」の座をかけて戦う、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝トーナメントが開幕する。

 長く険しいグループリーグを戦い終え、前回覇者浦和レッズを加えてACL決勝トーナメントを戦うのは全8チーム。決勝トーナメントはグループリーグの各組1位と前回優勝クラブ(浦和レッズ・日本)を合わせた8チームがホーム&アウエー方式で戦う。勝敗が同じ場合は以下の優先順位によって決定する。
1.2試合の得失点差
2.2試合におけるアウエーゴール数
3.第2戦終了時に30分間(15分ハーフ)の延長戦・PK方式

 出場チームは以下の通り。

鹿島(JPN)
┗GL5勝1敗28得点3失点
アデレード・ユナイテッド(AUS)
┗GL4勝2分9得点2失点

浦和(JPN)
┗GL─(決勝Tより)
アルカドシャ(KUW)
┗GL3勝2分1敗8得点7失点

サイパ(IRN)
┗GL3勝3分7得点3失点
クルブチ(UZB)
┗GL4勝1分1敗8得点2失点

G大阪(JPN)
┗GL4勝2分14得点8失点
アル・カラマ(SYR)
┗GL3勝2分1敗8得点3失点


 日本からは最多の3チームが出場するが、ライバルチームも侮れない。
 鹿島が対戦するのはオーストラリアのアデレード・U。監督はかつて広島に所属していたアウレリオ・ビドマー氏。ブラジル人FWクリスチアーノを補強し、精神的支柱でもあるポール・アゴスティーノと前線を形成する。ブラジル人MFカッシオ、ジエゴも要注意だ。鹿島は17日19時、カシマスタジアムで第1戦を戦う。

 G大阪は17日22時(日本時間18日4時)、アウェーでシリアのアルカラマと対戦。今年8月、前任監督が突然辞任し、オサマ・アルヤブルディ新監督が就任したばかりで、さらにGLで活躍した攻撃陣が次々と移籍。スキだらけともいえそうだが、06年ACL準優勝など今大会での実績は豊富。またホームでは強さを発揮しているだけに、シリアで行われる第1戦が鍵となりそうだ。

 前回王者・浦和はクウェートのアルカドシャと17日、アウェーで戦う(日本時間18日4時)。クウェートの英雄モハメド・イブラヒム監督率いるアルカドシャはGLで7失点と守備に大きな不安を抱えている。しかしFWベデル・アルムタワの得点力には注意したい。田中達也、復調傾向にある高原直泰ら浦和FW陣が王者のプライドをかけて戦いを挑む。

 また、準々決勝では日本チームと当たらないが、ウズベキスタンのクルブチ、イランのサイパも不気味な存在。
 クルブチはこの大会のため、かつてのバロンドール(欧州最優秀選手)で元ブラジル代表のリバウドと同じくブラジル人DFのルイゾンを獲得し話題にのぼっっているが、W杯最終予選メンバーとしてオーストラリア戦にもウズベキスタン代表として出場したMFジェパロフ、右MFカパーゼ、FWバカエフらを擁するなど地力があるチーム。
 サイパもイラン代表経験のあるGKミルザプール、DFカエビ、MFラフマティらを擁する実力チーム。また、イラン代表監督に就任したアリ・ダエイ前監督の跡を前福岡監督のピエール・リトバルスキー氏が7月に継いだ。同氏はシドニーFCに続き、2チーム目でのCWC進出も狙っている。順当に行けば、両者の勝利チームが準決勝で鹿島と対戦することとなる。

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