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[ACL]G大阪、手痛いドロー「浦和の壁越えられなかった」

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[10.8 ACL準決勝第1戦 G大阪1-1浦和 万博]

 「最後まで浦和の分厚い壁を超えられなかった。あれが浦和の強さですね」。試合後、ガンバ大阪MF明神智和が振り返った。
 ホームの万博記念競技場に浦和レッズを迎えたG大阪は、前半22分に細貝萌の先制点を喰らったものの、後半に入ると浦和を圧倒し、試合を支配した。球際への激しいプレスでボールを奪うと、MF遠藤保仁をはじめとする攻撃陣が素早くボールを回し多くのチャンスを作った。後半36分には遠藤のPKで同点にし、その後更に攻め立てた。浦和のシュート数8本に対し、G大阪は2倍以上の17本。後半は浦和をゴール前にはりつけにした。
 「うちが完全にコントロールできていた。でも、あれだけ圧倒しても追加点は奪えなかった」。明神が悔しげにそう振り返ると、「あれだけチャンスがあったから勝ちたかった」と遠藤も下を向いた。西野朗監督は試合前再三に渡り「目標としていた浦和と対戦したい」と口にしてきた。「打倒・浦和」を掲げ、リーグ戦のみならずACLにも大きな比重を置いてきた今季。念願叶った浦和戦も、チームは勝ち切れなかった。
 しかし、前年王者・浦和のサッカーを封じたことで手応えも得た。「浦和の攻撃に脅威は感じませんでした。試合前、明神さんとポンテからのパスを阻止しようと話していて、実際にポンテから良い展開をさせなかった」。DF中澤聡太はそう語った。「次はもう勝つしかない。今日の後半のようにアグレッシブに攻めていれば勝てる。次も点に絡むことで勝利を導きたいです」。そう話した遠藤は、次のアウェー戦に向けて背水の覚悟を決めた。

(取材・文 山口雄人)

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