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[ACL]ルーカス!遠藤!安田!G大阪が決勝第1戦に3発大勝!!

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[11.5 ACL決勝戦第1戦 G大阪3-0アデレード・U 万博]

 ACLは5日、万博記念競技場で決勝第1戦を行い、ガンバ大阪がアデレード・Uに先勝した。前半37分、FWルーカスのゴールで先制すると、同43分にMF遠藤保仁が追加点。後半23分にはDF安田理大がダメ押しとなる3点目を決め、3-0で圧勝した。12日にアデレード・Uのホームで行われる第2戦に向け、大きなアドバンテージを手にした。

 G大阪は4-2-3-1のシステムで、GK藤ヶ谷陽介、4バックは右から加地亮、中澤聡太、山口智、安田理大と並んだ。中盤は明神智和と橋本英郎のダブルボランチで、右に佐々木勇人、左に二川孝広、トップ下に遠藤保仁が入り、ルーカスの1トップだった。
 アデレード・Uも4-2-3-1で、GKガレコビッチ、4バックは右からコーンスウェイト、コンスタンツォ、オグネノフスキ、ジェイミーソン。中盤はジエゴとサーキーズがダブルボランチ、右にドッド、トップ下にパンテリス、左にカッシオが入り、クリスティアーノが1トップに位置した。

 試合は立ち上がりからG大阪がペースを握った。右の佐々木、左の安田理が積極的に仕掛け、サイドからチャンスを伺う。ゴール前を固める相手守備陣をなかなか崩せなかったが、明神や遠藤が積極的にミドルシュートを狙うなど攻勢を強めた。
 アデレード・Uは前からプレッシャーをかけることもなく、ラインを下げて守った。カウンターで1トップのクリスティアーノに当てるが、周囲のフォローが遅く、孤立していた。何度かサイドからクロスを上げる場面はあったが、ゴール前の人数が少なく、G大阪としては失点の危険性は少なかった。
 G大阪は思い切って攻撃することができ、前線からのプレスも積極的だった。前半37分、自陣内でボールを奪った二川が一気に前線にフィード。最終ラインの隙を突いたルーカスが抜け出し、ドリブルでPA内まで進入すると、左足のシュートがDFに当たってゴールマウスへ吸い込まれ、先制に成功した。さらに同43分にも佐々木が敵陣でパスをカットし、ルーカスにつなぐ。左サイドでフリーだった遠藤はルーカスのパスを受けると、冷静に左足でゴール右隅に流し込み、追加点。鋭い振りにGKは一歩も動けなかった。G大阪が2-0として、前半を折り返した。

 後半に入ると、アデレード・Uが戦い方を一変させた。前からプレッシャーをかけ、攻撃にも人数をかけ出した。後半9分にはカウンターから最後はドッドがシュート。ここは山口が体を張って防いだが、前半にはほとんどなかったセットプレーのチャンスも増え、攻勢を仕掛けた。後半18分には右サイドを抜け出したドッドがゴール前に折り返し、こぼれ球をオーバーラップしてきた右サイドバックのコーンスウェイトが右足で狙ったが、シュートは枠の上に外れた。
 G大阪も相手の反撃に耐え、カウンターからさらなる追加点を狙った。後半18分には明神を下げ、FW山崎雅人を投入。2トップに変更し、前線の枚数を増やした。この攻撃姿勢が奏功した。後半23分、左CKのチャンスで遠藤がフワリとしたボールをペナルティーアーク付近に上げると、後方から走り込んだ安田理が倒れ込みながら右足ボレーシュートをゴール左隅に叩き込み、3点目を奪った。
 直後の後半24分、G大阪は佐々木をFWロニーに交代。ルーカスを中盤に下げ、山崎とロニーが2トップを組むという攻撃的布陣を崩さなかった。後半30分にはルーカスのパスからロニーが決定的なシュートを放つなど最後まで攻撃の手を緩めず、第1戦を3-0の大勝で締めくくった。

(取材・文 西山紘平)

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