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[ACL]G大阪vsアデレード・U 監督会見要旨

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[11.5 ACL決勝戦第1戦 G大阪3-0アデレード・U 万博]

 ACLは5日、万博記念競技場で決勝第1戦を行い、ガンバ大阪がアデレード・Uに先勝した。前半37分、FWルーカスのゴールで先制すると、同43分にMF遠藤保仁が追加点。後半23分にはDF安田理大がダメ押しとなる3点目を決め、3-0で圧勝した。
以下、試合後の監督会見要旨


西野朗監督
「ガンバらしいサッカーができたと思う。理想的な結果。自分で描いていた最高の結果を選手が出してくれた。思った以上に厳しいプレスを受けず、それ以上にうちがいいボールの動かし方と人の動きができたことでスムーズにゲームを運べたと思う。前半からボールを支配していたので、得点できれば理想的なゲームコントロールができると思っていた。前半に取れたことでゲーム全体をガンバペースで進められたと思う。きょうで終わってくれればいいが、そうもいかないので、気を引き締めるというか、自分たちのスタイルを厳しいコンディションでやるだろうアウェーでも出せるように、いい準備をしていきたい」

―決勝でこの内容を出せたことは手応えになるか?
「ゲーム全体をコントロールできたので、欲を言えば4点目とか。後半の入りが悪く、フィニッシュまで行けず、均衡した。明神の状態が悪かったこともあり、山崎を入れて攻撃のメッセージを出した。もっと取るチャンスはあったが、そこまで欲は言わない。アウェーゴールを取られず、3点取って勝ったのはガンバが目指している形だし、自分たちのサッカーをファイナルでも出したいと思っていた。去年の優勝(浦和)とは違う勝ち上がり方をしたいと思ってきた。ファイナルでこういうゲームができて、うちらしいサッカーができたと思う」

―佐々木を先発で起用した狙いは?
「佐々木自身のコンディションがいいというのもある。それとアデレードのフィジカルの強いディフェンスに対し、パスワークだけではない突破口を見出したいと思った。縦の推進力をどこかで出したい、変化を付けたいと。それを最初から使いたいと思っていたし、システムを(4-2-3-1で)向こうに合わせる意味もあった。(前線の)数を増やすのは、後半拮抗したときの変化として考えていた。きょうはそれが機能した」

―バレーの電撃退団など一時は勝てない時期が続いたが?
「その前にも主力選手(京都に移籍した水本裕貴)が動いたり、選手には申し訳なかった。いろんな動揺、影響があったシーズン。バレーが退団して成績が悪いというのは認めたくなかったが、影響はあった。なかなか機能せず、いろんなことを模索しながら、選手が引き上げてくれた。(9月17日の準々決勝・アルカラマ戦で)厳しい中でシリアに行った。まったく勝てない時期で、一番コンディションが悪いと思っていたが、そのときに勝てて持ち直せた。選手のスピリット、一体感を9月から感じながら、苦しい中で積み上げてきた。満足はしていないし、もっといいサッカーはできると思うが、ここまで来れて、ファイナルでこういうゲームができたことは自分でもうれしい」

<アデレード・ユナイテッド>
●ビドマー監督
「0-3という残念な結果に終わってしまい、試合の印象について話すのも難しい。なにかおかしな状況だった。G大阪のパスが非常に早く、球回しがうまく、やられてしまった。そのカットが難しかった。それが敗因だと思う。G大阪はファンの数も多く、富士山のような大きな声援を送っていた。それが私たちにはプレッシャーになった。後半、危機を脱するためにプレッシャーをかけるように選手に指示したが、壁を崩せずに終わったのは非常に残念」

―アウェーということで引き分けも狙っていたのか?
「もちろんドローで終わることはアウェーではいい結果になる。しかし今回はドローにもできなかった」

(取材・文 西山紘平)

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