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[ACL]G大阪がアジア制覇!!

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[11.12 ACL決勝戦第2戦 アデレード・U 0-2 G大阪 アデレード]

 ガンバ大阪がアジアの頂点に立った。ACLは12日、決勝第2戦を行い、G大阪はFWルーカスの2得点でアデレード・U(オーストラリア)に2-0で勝利。2戦合計5-0で勝ち、初優勝を果たした。日本勢の優勝は昨年の浦和に続き2年連続。G大阪は12月11日に開幕するクラブ・ワールドカップ(FCWC)にアジア代表として出場する。

 ホームで行われた第1戦を3-0で勝っていたG大阪は、第1戦と同じ11人による4-2-3-1の布陣で試合をスタートした。GK藤ヶ谷陽介、4バックは右から加地亮、中澤聡太、山口智、安田理大が並んだ。明神智和と橋本英郎のダブルボランチで、右に佐々木勇人、左に二川孝広、トップ下に遠藤保仁が入り、ルーカスの1トップだった。

 ホームでの逆転Vを目指したアデレード・Uの出鼻をいきなりG大阪がくじく。前半4分だ。鋭いフェイントで相手のマークを外した佐々木が、PAやや外から右足シュート。これは17歳のGKマーク・ブリギッティに阻まれたが、こぼれ球に誰よりも早く反応したルーカスが左足で押し込み先制点を奪う。
 アデレードは8分、右サイドのスペースを突いたMFクリスティアン・サーキーズが右足シュート。さらに13分にはサーキーズからのパスを受けたFWクリスティアーノの右足シュートがG大阪ゴールを襲った。早く1点を取り返したかったアデレードだが、G大阪の勢いは止まらない。14分、左サイドからのボールを二川がダイレクトでスルーパス。これで抜け出したルーカスが右足で冷静にゴールを破り、リードを広げた。
 この時点で2戦合計5-0。圧倒的なリードを得たG大阪は、集中力の高さでも相手を上回る。明神、佐々木ら中盤のセカンドホールへの反応が抜群。相手の“危険人物”エースのクリスティアーノは山口、中澤が体を張ってブロックするなど、アデレードにチャンスを作らせない。逆に25分には右サイドへ開いた遠藤のラストパスのこぼれ球を橋本が決定的なシュート。28分には右クロスをファーサイドの二川が頭で落とし、佐々木の左足シュートがゴールを捉えた。そして30分過ぎからは左SBの安田理が躍動。34分には思い切った突破から左足シュートを放ち、40分には絶妙な切り返しが橋本の決定的なシュートにつながるなど、G大阪は“宣言通り”に攻めて試合を進めていく。
 アデレードは前半26分にゴールを破ったクリスティアーノのヘディングシュートが、オフサイドの判定でノーゴールに。ゴールが遠い展開は変わらず、後半の立ち上がりには左サイドのトラビス・ドッドのラストパスにサーキーズが飛び込むなど、立て続けにチャンスを作ったが、G大阪が見せる球際での粘り強い対応に得点することが出来ない。
 G大阪は14分に佐々木に代えてFW山崎雅人を投入。その山崎がゴールに迫るなど気温30度を越える暑さの中でも最後まで攻める姿勢を貫く。20分には安田理をDF下平匠に、36分には明神に代えてFW播戸竜二をピッチへ送り込んだ。必死に1点を奪おうとするアデレードの攻撃を山口を中心とした守りで封じたG大阪は結局、2点のリードを保ち2-0で勝利。史上初となるアウェー戦全勝、通算9勝3分という完ぺきな成績でアジアNo.1の座に立った。
 
<写真>優勝を喜ぶG大阪イレブン
(文 吉田太郎)

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