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[選手権]"第2の大迫"大迫希が3点に絡む活躍(青森山田vs鹿児島城西)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[12.31 第87回全国高校サッカー選手権大会1回戦 青森山田(青森)3-4鹿児島城西(鹿児島) 市原臨海]

 「大迫」はFW大迫勇也(3年)だけじゃない。鹿児島城西(鹿児島)のMF大迫希(3年)が“主役”顔負けのプレーを見せた。0-2の前半29分、DF松井駿佑(3年)のスルーパスを受けると、飛び出してきたGKをかわし、右足で無人のゴールに流し込む。前半ロスタイムには大迫勇の同点ゴールもアシストした。3-2の後半24分には右サイドを突破し、FW野村章悟(3年)の4点目を演出。後半29分に足をつって交代したが、正確なセットプレーや右サイドでの切れ味鋭いドリブルで再三チャンスをつくり、チームの“斬り込み隊長”としての役割をまっとうした。

 8年ぶり2回目の全国選手権。その初出場時の3回戦で1-4と大敗した青森山田とのリベンチマッチだった。「みんな最初からガンガン走って、気持ちが前面に出てたと思う」と大迫希。試合前のロッカールームでは家族の応援メッセージを録画したビデオが流れるサプライズ演出があった。突然の家族の“登場”に選手からは笑い声も漏れ、リラックスした雰囲気から、あらためて試合に向けて気持ちを高めていくことができた。

 「試合を楽しめたし、次につながると思う。もっともっと点に絡んでいきたい」。3得点に絡む活躍にも満足感はない。来季の熊本入団が内定している「第2の大迫」が鹿児島城西のキーマンになりそうだ。

<写真>3得点に絡んだ鹿児島城西MF大迫希(左)。前半27分に0-2から1点を返しガッツポーズ

(取材・文 西山紘平)

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