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[選手権]キック精度が勝敗を分ける!那覇西が初戦突破(秋田商vs那覇西)

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[12.31 第87回全国高校サッカー選手権大会1回戦 秋田商(秋田)1-2那覇西(沖縄) 西が丘]

 西が丘サッカー場の第2試合では徳島商と並び全国最多の37回目の出場となる名門・秋田商(秋田)と、2年ぶり10回目の出場となる那覇西(沖縄)が対戦。那覇西が2-1で勝ち、初戦を突破した。那覇西は年明け2日に行われる2回戦で同じく九州勢の佐賀東(佐賀)と対戦(西が丘)する。

 キック精度の差が勝敗を分けた試合だった。精度を欠き繋ぎきれない秋田商に対し、スピードを活かしてしっかりとパスを通す那覇西は前半4分、GK南風原一士(3年)のロングフィードに抜け出したFW城間清太(3年)が冷静に流し込み、先制。反撃を試み
る秋田商は、ロングパスを狙うがFWに繋がらず、落ち着かない。
 一方の那覇西は31分、右から左へのサイドチェンジからMF糸数昌平(3年)が1タッチでDFの裏にスルーパス。抜け出したMF仲村將希(3年)がGKとの1対1を確実に決め、2-0で前半を終えた。

 2点をリードされた秋田商は後半、MF鎌田一平(3年)を中心に果敢にドリブル突破を仕掛けるがサポートがなく孤立。対する那覇西もゴール前のチャンスをものにできない。その膠着状態を破ったのは秋田商だった。26分、足が止まり始めた那覇西に対し、チーム一の運動量で攻守を引張っていた鎌田が左サイドからクロスを上げる。これをDF須田基太(3年)がヘディングで折り返すと、最後はFW菅原嵩(2年)が右足で合わせ2-1とした。

 一点差に詰め寄った秋田商はその後も猛攻を仕掛けるが、集中した守備を見せる那覇西にことごとく跳ね返された。そのまま試合は終了し、那覇西が初戦を突破した。

 監督の指示に忠実に従う秋田商に対し、自分たちの意思で動く那覇西が1点を守り切った。「良い年を越そう!」と送り出した監督の期待に応える勝利。先制点を決めた城間は「次の試合でも決められるように頑張りたい。チーム一丸となって頑張ります」と2回戦に向けての抱負を語った。

(取材・文 小堺めぐみ)

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