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[選手権]2得点でチームの逃げ切りに貢献したFW佐々木(韮崎vs徳島商)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[12.31 第87回全国高校サッカー選手権大会1回戦 韮崎(山梨)3-4徳島商(徳島) 駒沢]

 合計7得点となった韮崎(山梨)vs徳島商(徳島)の点取り合戦、駒沢陸上競技場を最も沸かせたのは、2ゴールをあげた徳島商のFW佐々木一輝(3年)だった。
 前半で2点をリードした徳島。後半勢いを加速すると、佐々木が2トップでコンビを組んだFW中川祐介(3年)との連携から2ゴールを叩き込んだ。まずは後半2分、ゴール前の中川とパス交換しシュート。左隅のゴールネットを揺らす。続いて、その6分後。今度はFW中川からスルーパスを受けると、得意のドリブルでPAに侵入しゴール左隅にシュートを流し込んだ。試合後、佐々木は「パスがとにかく良かったので、あとはもう入れるだけでした」とチームメイトを立てることも忘れなかった。
 徳島商の河野博幸監督(34)曰く、佐々木はこの3年で最も伸びた選手の一人だという。「中学3年生の春に初めて(彼の出る試合を)見た時には、(ピッチ上に)いるのかいないのか分からないくらいの選手だった」という。しかし「夏に見た時には凄く成長を感じ」、今年の県予選では抜群の突破力を武器に3得点をマーク。前線でコンビを組む中川と共にチームの"稼ぎ頭"になっていた。
 徳島商は後半30分過ぎに3失点を喫し一気に4-3とされたが、後半6分の佐々木の4点目が効き、逃げ切る形で勝ち切った。来年から京産大に進学を決めている佐々木の目標は「最後となった選手権を制覇すること」と言いきった。まずは1月2日の2回戦・広島皆実(広島)戦。次も佐々木の活躍で「堅守」で知られる広島皆実を打破できるか、注目だ。

<写真>3点目を決めチームメイトに祝福されるFW佐々木一輝(真中)
(取材・文 山口雄人)

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