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[選手権]武蔵工大二、PK戦10人目で辛勝!(武蔵工大二vs高知)

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[12.31 第87回全国高校サッカー選手権1回戦 武蔵工大二(長野)1-1(PK9-8) 高知(高知)柏の葉]

 初出場の武蔵工大二に対して、高知は2年ぶり13度目の出場。お互いが“攻守の切り替えの速い”サッカーを目指した結果、大雑把なパスも目立つ展開になった。初戦ゆえの緊張感も影響したのだろうが、「前半は蹴りすぎました」(武蔵工大二の高橋裕之監督=49歳)。武蔵工大二で目立ったのは、“両サイド前方のオープン・スペースにパスを出して、走りこんだ選手がクロスをいれ、ゴール前の選手が合わせる”狙い。対する高知は、豊富な運動量を生かした連係プレーでサイドへの切れ込みを狙うものの、シンプル≒大雑把という点は同様だった。

<得点経過>
22分 1-0 得点=FW荻原翔(3年)
*左アタッカー、滝沢傑(3年)からパスを受けた荻原がドリブルからシュート。シンプルかつスピーディという点で、快心の得点。

34分 1-1 得点=DF長山剛之主将(3年)
*直接FKの“こぼれ球”をヘディング・シュート

後半、武蔵工大二は、「相手を、おびきだす狙い」(高橋監督)で、中盤でパスを“つなぐ”スタイルに移行し、前半よりは質の高いサッカーを展開した。滝沢傑が切れ味の良い“惜しい”シュートを打つなど、チーム全体的に“やれば、できる(こともある)”と思ったほど。武蔵工大二のシュートは9本(前半4本、後半5本)。対する高知は最後まで闘志を見せたが、シュート数4本(前後半それぞれ2本)。個々の選手の能力では、ひけをとらなかっただけに、“もったいない”という印象だ。

「(高知に)流れの中で決定的シュートを打たれなかったのは、良かった」(武蔵工大二GK城立凌=3年)。

 最終的に試合はPK戦、それも10人目に9-8で決着。「後蹴り」武蔵工大二の最終キッカーはGKの城立だった。

「PKになったら負けると思っていたが、(選手たちの)集中力が切れませんでした」(高橋監督)

 武蔵工大二は1月2日の2回戦(市原)で前橋育英(群馬)と対戦する。「長野県のサッカーを変えるために頑張ってきた」(高橋監督)成果は、いかに――。

<写真>武蔵工大二の主将マークには寄せ書きが。話題の”YES WE CAN”も。勉強してます!?
(取材・文 木次成夫)

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