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[選手権]堅守同士の一戦、情報科学がPK戦で制す(東北vs情報科学)

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[1.2 第87回全国高校サッカー選手権大会2回戦 東北 0-0(PK1-4) 情報科学 三ツ沢]

 ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合は、今夏の全国高校総体に続く全国出場を果たした東北(宮城)と、県大会準決勝で全国高校総体8強の大分鶴崎を3ー1で破った情報科学(大分)が対戦。0ー0で突入したPK戦の末、4-1で勝った情報科学が2回戦を突破した。情報科学はあす3日に行われる3回戦(三ツ沢)で鹿島学園(茨城)と対戦する。

 守備力に定評のあるチーム同士の戦いとなったこの試合、互いに攻撃に枚数をかけず、ロングボールの蹴り合いが続いた。時折東北がゴール付近に迫るも、情報科学DF奴井名佑真主将(3年)の冷静なカバーに阻まれフィニッシュまでいけない。一方、情報科学は常に7、8人が引いて守る東北の守備に手こずり、FW高平幸樹(3年)がドリブル突破からシュートを放ったシーン以外は見せ場を作れず前半を終えた。

 後半も前半と同じ展開が続く。さらに、前半からロングボールを追いかけて走り回った前線の選手達の運動量が落ちる。これによりなかなか前線にボールが納まらなくなり、ただ時間だけが過ぎていった。両校とも相手の堅守に阻まれ決定的チャンスを作れないまま後半が終了し、PK戦へともつれこんだ。東北は、情報科学GK戸倉恵史(2年)のセーブに阻まれるなどして2人が失敗。一方の情報科学はきっちりと4人全員が決め、堅守同士の一戦を制した。

 情報科学は大分勢では7年ぶりとなる初戦突破を果たした。主将を務める奴井名主将は「嬉しいです。次も持ち味をしっかり出していきたい。」と嬉しさをあらわにした。また、中津留正三監督は「内容的には反省が多いが、みんな頑張ってくれた。失点をまず防いで攻撃するのを貫いて行こうと思います」と語り、共に明日の鹿島学園戦でも最後まで堅守を貫くことを誓った。

(取材・文 小堺めぐみ)

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