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[選手権]長崎代表が4年連続ベスト16入りできず(長崎日大vs近大和歌山)

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[1.2 第87回全国高校サッカー選手権大会2回戦 長崎日大(長崎)0-1近大和歌山(和歌山) 埼玉]

 長崎日大(長崎)が近大附属和歌山(和歌山)に0対1で惜敗。これで長崎代表は83回大会で国見がベスト4へ進出して以来、4大会連続でベスト16入りを逃した。

 今年度の長崎県代表校の長崎日大は、「"長崎は国見"と思われているが、長崎日大があることを全国に広めたい」(FW深町浩之・3年)という思いで大会へ臨んだ。しかし、初出場校とあって、経験のなさを露呈してしまった。初戦の丸岡(福井)戦は前半、選手たちが緊張しエンジンがかからず、先制点を許す。それでも亀田陽司監督(36)がハーフタイムに檄を飛ばし、何とか逆転勝利を収めた。
 
 そして迎えた近大和歌山戦。前半は「緊張はなかった」(亀田監督)とようだが、なかなかパスを繋げず、またしても先制点を許す苦しい展開に。後半に入りようやくパスが回り出し、攻勢に出たが、「相手の守備よかったことと、自分たちのプレーの判断が遅い」(亀井監督)ため、得点には至らなかった。

 判断が遅れた理由を亀井監督はこう語る。
「選手権という舞台で、選手はボールを受けてもルックアップができないなど、普通にプレーができていなかった」
 続けて「止める、蹴る、考える、しゃべる(コーチング)という基本をワンランク上げないと上位にはいけない。ここで得た経験を次に繋げたい。勉強になった」と、青年監督はまっすぐ前を見据えて話していた。
 
 話は早いが来年度、長崎日大が今回得た教訓を活かし、成長した姿を見せるのか。それとも国見が復活の狼煙を上げるのか。国見が築き上げた「サッカー王国・長崎」の一からの出直しに期待したい。

(取材・文 小林智明)

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