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慶應義塾大ソッカー部主将戦記

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第3号「野球じゃないよ」

「7対4」
これは、第3戦対明治大学戦のスコア。ホームランが出ないとこんなスコアにならないよね。
結果的に7得点し、今季2勝目を挙げたのは評価できるけれど、問題は、失点の仕方。前半2-0にしてから5分間で3失点。サッカー界でよく言われる「2-0が一番怖い得点差だ」の訓示を痛感しました。
勿論、次節は同じ過ちを犯さないように、昨日は、“1時間半”のミーティングでしっかりと反省。慶大ソッカー部ではリサーチ部門を担当する選手(通称「team-R」)が、全プレーを数値入力し、データ化した後、自分達の失点シーンやピンチになったシーンを抽出し、問題点をデータを基に分析し、ミーティングで議論していきます。
「team-R」のメンバーは、選手としてリーグ戦で活躍するため練習に励む傍ら、練習後や空いている時間を活用し、1試合あたり10時間かかるデータ分析を行い、チームの勝利を影で支えています。週末のリーグ戦も次節の対戦相手の偵察に行くため、慶應の試合を見る事ができないこともしばしばの彼らですが、気持ちは「慶應の勝利」で一つになっているんです。
“1時間半”のミーティングは、慶應の学生ならではのスペシャルメニュー(実際、ずっと集中しているのは、けっこう疲れます)ですが、「team-R」のメンバーの的確な分析ゆえ、非常に有意義な時間なんです。

次節は対専修大学。現在1勝2敗と負け越している彼らですが、“強い”。でも「team-R」が丸裸にした相手に対して、出場する選手はやることをやるだけ。きちんとコンディションを整えてバックアップしてくれる彼らのためにも頑張ります。奢らず謙虚に、堂々と。

※本コラムは不定期更新です。このコラムの感想をこちらまでお寄せください。

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