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慶應義塾大ソッカー部主将戦記

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第4号「専修大学戦」

 第4節。対専修大学戦。不可解なPKによる0-1の逆境をひっくり返し、2-1で勝ち点を“9”に伸ばす事ができた。
 「慶應の試合を見ていてつくづく思いますが、“頭が良く”て“熱い”チームですね~」これは、本日、試合後に僕にインタビューしてくれた記者の方の言葉。“頭がいい”は、前半に見えた戦術的な問題点を後半には的確に修正してくる点で、“熱い”は、勝敗に関係なく、なかなか劇的な試合が多いことをいってくれているらしい。…嬉しい(笑)。
 確かにこの日も、リサーチのデータでは「繋いでくる」専修大学だったが、想像以上に「蹴ってきた」。そんな相手に対して、冷静に対処し、「パスの出所を押さえる」「ラインをコンパクトにする」という修正がしっかり出来た事が勝敗に影響したように思う。何より、登録を外れてしまった部員の応援に呼応するように、同点ゴール。そして残り時間わずかで、中町公祐(かつて湘南ベルマーレに在籍し、この日試合会場となっていた平塚競技場に凱旋)が直接FKを鮮やかに決めるあたりは、間違いなく“熱い”チームだった。
 ただ「頭の良さ」と「熱さ」は、選手だけの力ではない。この日の慶應を勝利に導いたのは、慶應の総合力だったように思う。李監督は、選手の意見を尊重しつつ、的確にマインドをモチベートしてくれた。監督の右腕として戦術面のアドバイスをしている森本テクニカルアドバイザー(TA)は、セカンドボールの奪取率等まで、詳細に分析し、データ重視の指導で、盲点を指摘してくれた。選手の状態をこまめにチェックし、テーピング等をしてくれた伊藤トレーナーもしかり。事実、会場にはGWを活用し、何十人ものOBの方が応援に来てくださっていた。
 次節は、早稲田大学との“早慶戦”この試合は勝ち点3云々ではなく「プライド」を懸けた試合。賢く、熱く、チーム一丸となって、「向こう30年は慶應に手は出せないな」という感じで勝ちたいと思います!!

※本コラムは不定期更新です。このコラムの感想をこちらまでお寄せください。

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