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慶應義塾大ソッカー部主将戦記

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Epilogue

第35回に渡って連載させていただいたこのコラムですが、新年度のスタートと共に、ソッカー部での活動を終え、社会人となったため、このコラムもまた終える事になりました。本コラムを読んでくださり、また温かく拍手を送って(毎回“拍手する”をクリックして)いただいた皆様の優しさには本当に感謝の言葉が尽きません。試合会場や様々なところで「ゲキサカコラム楽しみにしています。」や、高校生から「コラム見て、慶應ソッカー部に進学したいと思いました。」など、本当に心温まるお言葉頂戴いたしました。これには、大変胸が熱くなりました。一同に感謝の意を述べると共に、何より、この機会をご提供してくださった講談社吉田様には、比類ない恩義を感じる次第です。心より厚く御礼申し上げます。

さて、本稿でラストと申しました。こうした貴重な機会を授かることは、この将来、二度あることではありませんし、何よりこれまで年間のシーズンと並行して記事を作成していたので、徒然なるままに書きなぐっていってしまったところが多々ありました。それゆえ、この際、垂れ流し状態であるこのコラムにきちんとエピを添えるべく、僭越ながら最後に自叙伝という形で、小生のサッカー人生を振り返り、最後の手記を綴らせていただいた次第です。

引退して早くも4ヶ月間が経ちました。後輩達が懸命に奮闘する姿、日本代表がW杯に向けて戦う姿。時間の流れと共に客観的に眺めるようになりましたが、何かそこに寂しさと、羨ましさというものを感じていました。また改めて当「主将戦記」を振り返えると、自分自身が抱えていた苦悩やチームメイトと共有した歓喜を思い返し、サッカーに奔走したこの一年間が如何に充実したものであったのか再認する事ができます。

本当にこの一年間、コラムを通じて多くの事も発信させていただき、皆様から多くの事を学ばせていただきました。そして「蹴者失格」では、1年間だけでなく18年のサッカー生活を振り返り、サッカーで成功体験が出来なかったことへの後悔をライバルとの誓いを果せなかった後悔に重ねて表現しました。かなりナルシスティックで恥ずかしいなぁと照れながら書き綴りましたが、全てノンフィクション。想いのままです。社会の何事についても1パーセントの100万分の1も知らない若輩者ですが、Businessという新たなフィールドで、将来は、国益を担うような人になってみたいという夢を、今度は後悔なく果せるようにトライしてみたいと思います。

末筆ながら、これ迄サッカーを教えてくださった多くのコーチ・監督・先生方並びに、応援してくださった友人、知人、そして、サッカーを含め、いろいろな面でサポートしてくださった方々、共に苦悩と歓喜を分かち合ったサッカー部の先輩・同期・後輩、最後に何不自由なくサッカーに興じさせてくれた両親・家族に、心からの御礼を送りたいと思います。

ありがとうございました。本当にありがとうございました。

<写真>早慶戦パンフより
※本コラムは不定期更新です。このコラムの感想をこちらまでお寄せください。

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