beacon

阪南大サッカー部「須和部ノート」

このエントリーをはてなブックマークに追加

今を生きる

「来週一週間もみっちり練習するよ!!」

宿敵関西大学を4-3で撃破した日、解散前に一度集合した際の監督の第一声がこの言葉でした。

我々はこの勝利で開幕戦から続く連勝を8に伸ばし、2位・立命館大学との勝ち点差を5としました。結果だけで判断すれば、圧倒的な強さを誇る阪南ですが、その要因の一つを私はこう考えます。そしてその要因は監督の上記の言葉に集約されています。

一言で表現するならば、俯瞰で見たときに今のチームには驕りがみえません。結果が出ればそれまでなかった新たな感情や考え方が生まれます。「俺たちは強い」「連勝記録」…それらは自信となりプラスに働くことも勿論ありますが、同時に過信や油断、邪念のようにネガティブな要素と化する場合もあります。しかし、阪南にはそれがないのです。それは私たちが“今”を生きているからです。

関大戦前のミーティングでソンギさん(パク・ソンギヘッドコーチ)がこんなことを話していました。「連勝は過去のこと。今この瞬間も8秒後には8秒前のことになって過去のことになる。過去に起きた良いことも、悪いことも1度リセットしてクリアな気持ちで闘おう」

事実、選手間でソノ過去についての会話はほとんど行われず、されるのは未来を見据えて現状を改善する話し合いです。これは私たちの究極の目標がチームの心の基盤となっているからこそ。すべては向上することであり、追求すること。目先の勝利は思い切って言うならば関係ないのです。

今週末には、関西学院大との試合が控えています。しかし私たちがやることは何も変わりません。今も、結果がどうあれ試合後も。少しでも良いものを目指してモガクだけです。

因みにに監督の話があったのは、試合が行われた堺ナショナルトレーニングセンターのロッカールームではありません。スターティングメンバーはダウン(ウエイト、治療)、それ以外の選手は試合、練習を終えた後の高見の里(練習場)でのことです。

※本コラムは不定期更新です。このコラムの感想をこちらまでお寄せください。

TOP