beacon

W杯32チームの法則 by 宝田雅樹

このエントリーをはてなブックマークに追加

[W杯カウントダウン32日連続特別企画(22)] パラグアイ 鬼門のベスト16
by 宝田雅樹

パラグアイ(CONMEBOL)
W杯出場:4大会連続8度目
最高成績:ベスト16
W杯戦績:6勝7分9敗

 激戦のW杯南米予選を4大会連続で勝ち抜いたパラグアイ。南米予選が総当たり制になった98年W杯予選以降、全ての予選を突破していることから分かるように、長期戦に向いた国民性といえる。その一方で、W杯のような短期決戦では目立った好成績は残せないでいる。参加した7度のW杯で、最高成績はベスト16と、南米予選でブラジルやアルゼンチンを度々破るチームとしては物足りない成績となっている。

 パラグアイにとってベスト16での敗退は過去3度あり、いずれも優勝経験チーム及び開催国といった強豪に敗れている。ところが、今大会はベスト16で当たるチームはE組のオランダ、デンマーク、日本、そしてカメルーンの中のどこかとなり、これまでのような優勝経験チームや開催国との対戦といったことは無い。今回はパラグアイにとっての「鬼門」であるベスト16突破の大きなチャンスといえるだろう。

 なお、これまでW杯のベスト16で3度以上敗退したことがあるのは、パラグアイのほかにメキシコとベルギーのみ。奇しくも86年W杯GLで同居した3チームというのは面白い偶然だろう。ともあれ、パラグアイは「ベスト16敗退」の「法則」を突破することが今大会の最大の目標となる。

パラグアイのW杯ベスト16における戦績
86年W杯
●0-3イングランド
98年W杯
●0-1フランス
02年W杯
●0-1ドイツ

このコラムの感想はこちらまでお寄せください。
(コラム担当 宝田雅樹)

TOP