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ピッチに恋して by 松原渓

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ワールドカップ2
by 松原渓

ワールドカップは18日目に突入!!

決勝トーナメントも2日目が終了しましたが、この段階にきて、勝ち上がっている国のサポーターとしてワールドカップの動向を楽しめるなんて、一生に何度も味わえないなぁと、幸せをかみしめています♪

GL第3戦では、最後まで貪欲にゴールを狙い続けた攻撃といい、デンマークの最大の強みである高さを完封した守備陣の奮闘といい、誰がMVPに選ばれてもおかしくないほどでしたが、とりわけ試合を決定づけた本田圭佑選手の活躍はニューヒーローの誕生を印象づけました。
なんと、日本の1次リーグ3試合の総走行距離は出場した32チーム中2位の約331キロ! このデータには感動しましたね。全員守備、全員攻撃。走りの「質」も伴ったそのサッカーに、勝利の女神は微笑んでくれたのでしょう。

結果が出ない時期は、「日本人の特長を生かしたサッカー」という言葉だけが独り歩きしているように感じる時期もありましたが、この3試合で、普段サッカーを見ない人にも“日本らしさ“は十分に伝わったんじゃないでしょうか。

データによると、一番走っていたのは遠藤保仁選手、2位が本田圭佑選手。90分間の中にはデータに反映されない駆け引きや、試合の流れの変化がありますが、数字で見えてくることもあるのだなぁと実感します。走行距離やパス成功率など、選手個々のデータを出せるというこのシステム(TRACAB)、Jリーグでの早期導入にも期待したいですね。

さて、いよいよ決勝トーナメントです!
心配なのは主力組の疲労です。ここからは正念場の連続。さらに、ここから先を勝ち抜くためには、運動量に加え、より高い精度のシュートが不可欠。たとえば、ロッベン選手、スナイデル選手(ともにオランダ)やスアレス選手(ウルグアイ)、ランパード選手(イングランド)のシュートの様な・・・。今大会で感じた絶対的な「世界との差」は、シュートの精度とパワーでした。
デンマークを沈めたセットプレーに関しては徹底的に対策を打たれるでしょうし、本田選手へのマークもきつくなるでしょう。ただ、前半は鋭いカウンターを持つパラグアイ相手に、リスクを背負いすぎるのも恐いです。となると、今までの戦い方に加えて、隙あらばミドルシュートをバシバシ打ってもらいたいですね!

日本より一足先に決勝トーナメントを戦った韓国はウルグアイのスアレス選手のスーパーゴールの前に敗れてしまいましたが、今大会の韓国のパフォーマンスには、アジアをリードする確かな強さを感じました。
一方、日本にとっては、厳しい現実を突き付けられた大会前最後の日韓戦こそがチームとしての「底」で、あの敗戦が、日本に上昇気流を呼び込むターニングポイントになっていたのでしょう。

そして、今大会は出場できなかった中国からも日本と韓国のベスト16進出に祝福が寄せられるなど、アジアのライバル達の応援ほど心強いものはないですね。
勝てば、代表史上初のベスト8進出。ここまで来たら、ベスト4が現実になる瞬間をこの目で見たい!
運命のパラグアイ戦はいよいよ今夜。歴史的勝利を祈って、予想は・・・2-1で日本の勝利☆

※本コラムは毎週月曜+αの更新予定です。このコラムの感想をこちらまでお寄せください。

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