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東欧のサムライ熱戦記 by 瀬戸貴幸

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ルーマニア1部での挑戦
by 瀬戸貴幸

みなさんこんにちは。瀬戸貴幸です。
今回はルーマニアでの1部リーグの話をしたいと思います。
まずはリーグの説明を少し。リーグは18チームからなっていて、今現在では1位のチームがUEFA チャンピオンズリーグのグループリーグから出場。2位のチームはその予備戦からの出場になります。3位、4位、5位がヨーロッパリーグの予備戦からの出場になり、プラス、カップ戦の優勝チームもヨーロッパリーグの予備戦からの出場となります。
下位は4チームが2部へ降格となるため、結構上がり下がりの激しいリーグとなっています。

昨年の優勝チームはCFR CLUJ(チェフェレ・クルージュ)というチームで、先日のチャンピオンズリーグでスイスのバーゼルに勝利しました。2位はUNIREA URZICENI(ウニレア・ウルジチェニ)というチームで、一昨年のチャンピオンチームでもあり、一昨年のチャンピオンズリーグではスペインのセビージャやスコットランドのレンジャースにも勝ちました。最近では経営難で主力選手達が移籍してしまい、現在は中堅チームとなってしまいました。
他には首都ブカレストの3チーム。STEAUA(ステアウア),DINAMO(ディナモ),RAPID(ラピド)。ステアウアはルーマニアでもっとも愛されているチームでもっとも伝統のあるチームでもあります。東欧のチームで、唯一チャンピオンズリーグで優勝したチームでもあるんです!
今季のリーグではこの首都3チームが優勝争いをしていて、僕が思うに今季はこの3チームが優勝を争うんじゃないかなと思っています。
他にもフランスのリールに負けてヨーロッパリーグ本戦出場はならなかったVASLUI(ヴァスルイ)やイングランドのマンチェスター・シティに負けてヨーロッパリーグ本戦出場はならなかったTIMISOARA(ティミショアラ)などがあります。

こういった1部リーグでの初めのシーズンは、そんなに簡単なものではありませんでした。3部から2部へと昇格した時代と同様で、試合のスピードなどに慣れるまでに時間がかかりましたし、2部と1部とではやはりレベルが全然違いました。チームとしてのレベルもありますが、先ほどあげたチームと対戦するときは守る時間がほとんどで、簡単にボールに触らせてもらえません。それでも僕たちはホームで強さを見せつけ、ステアウアやラピド、チェフェレなんかに勝利を収めました。

とはいえ、1部リーグが始まって3試合は勝ちがなく、またまた監督交代でした。本当にこれだけはルーマニアは早いんです(笑)。5試合目でようやく1部リーグ初勝利をするとそこからはチームも調子を上げて行き、勝ち点を積み重ねていきました。ちなみに前期は18ポイントで12位でした。15位からが降格圏なので昇格チームとしてはいい結果だったと思います。
僕も前期の中盤からリーグにも慣れ、調子を上げていき、15節目でようやく、同リーグで日本人初となるゴールを上げることができました。
ゴールを決めた後のパフォーマンスとかを考えていたんですが、興奮して全くできずでした(笑)。
こうして前期は終了。次回は後期の話をしていきます。

※本コラムは水曜頃更新予定です。コラムの感想やルーマニアでプレーする瀬戸選手への質問はこちらまでお寄せください。

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