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阪南大サッカー部「須和部ノート」

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泥臭いELITE

 後期の開幕戦からスタメン出場を続けている窪田良という1年生がいます。

 今年2月― 高校が家庭学習期間となり続々と阪南の練習に参加してくる新入生集団の中に、彼を見つけたとき。ヴェルディのウェアを身に纏う彼に、私は「華麗なプレーをするんだろうな。」と想像していました。高校サッカーに揉まれ、育てられた人間にとって、“Jユース=エリート”という印象を抱く方は少なくないはずです。

 しかしながら良のプレーは、姿勢は、人間性は、私の勝手なイメージとは随分と異なりました。(この場を借りて謝罪しますm(__)m)前期リーグで与えられた出場時間はほんの数分。しかしサブ組のビブスを着けながらも常に全力でトレーニングに取り組む姿がありました。奴よりも走り、身体を張り、叫ぶサブ選手は確実にいませんでした。だから今、彼はピッチに立っています。私が初めてプレーを観て、感動を覚えたあのまだ寒かった冬の時よりも、遥かにレベルアップしている彼がいるのです。

 何か私のコラムを読んでいると「頑張っていれば、必死にやっていれば必ず結果が出る」そのように聞こえてしまうかもしれません。しかしそんなことは一切思っていません。いつ、なにを、どのように取り組むのか。その努力の質や他にも本当に色んな要素が重なって結果や成果に繋がるのだと思います。しかしその前段階で土台となる部分が必ず存在するのです。そして土台がしっかりとしていなければ、立派な建築を完成させることは決してできません。
 
 びわこ大に3-0から逆転負けを喫し、後期開幕からの連勝がストップしてしまいました。しっかりと反省、修正を行い、締め直すべきです。ここからが本当の勝負になることは間違いありません。

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