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阪南大サッカー部「須和部ノート」

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追求

「勝利だけがすべてではなく、より高いものを、理想のサッカーを追求する」これが須佐監督のフィロソフィーです。私はこの思考を美しく感じ、深く共鳴しています。もちろんサッカーにおける価値観は多種存在するわけで、「勝利こそすべて」と考えるチームがあってもソレを否定するわけではありません。

 しかし“決して完成することがない”とも換言できるこの阪南の哲学は、選手を成長させ、モチベーションを高めます。実際練習試合はおろか公式戦であっても勝敗に関係なく試合後のミーティングでは改善を要求する内容が大半を占めるのです。ひょっとするとインカレで優勝したとしてもそれは変わらないのではないか…と思ってしまいます。

 後期のリーグ戦でこんなことがありました。GKの土師一将(2回、東海第五)がPKをストップしボールを掴み、落ち着こうしました。しかしその瞬間ベンチから出た声は彼を称賛するものではなく怒号。相手DFのポジショニングが甘くカウンターのチャンスがあったにもかかわらず、それを逃したからです。土師にとって最高の環境ではないでしょうか。これによって彼はまた成長できるのです。

 13日立命館大学を3-1で破り、残り2試合となりました。しかし我々のやることは不変。追求すること。ただそれだけです。

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