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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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できること
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

東日本大震災から一月弱が経過し、原発が最悪の状況になる事は免れた、といろんな媒体で専門家の記事を見ることが出来る。
節電やコンビニ等に水があまり無い事を除けば、“東京には”日常が訪れている。

日常が訪れて来ているからこそ、冷静になり、「これなら自分も出来る」というものを探せると思います。同時に日常になって来たから震災の事を忘れて行ってしまう人も出てくるのは、仕方のない事だと思いますが、復興には本当に長い年月が掛かるそうで、長い期間のサポートが本当に必要だという事を忘れてはいけません。

サッカー界では日本代表対Jリーグ選抜が行われ、それ以外にも各チーム、個人選手レベルでもチャリティーオークションやスクール、Fリーグでは被害の大きかった浦安の選手達が、積極的にボランティアに取り組むなどの動きを見せています。

音楽界でいち早く動いたのは泉谷しげるさんです。売名行為と非難された際に残した『売名? ああそうだよ、だから何だ。有名じゃねえと募金は集まらねえんだ』という言葉はあまりにも有名。
僕らが現在行っている全国ツアーも「こんな時にやるのか」と賛否両論でしたが、僕らに出来る事は現時点ではライブを通じて募金を集めたり、暗い気持ちになっている人達に一つでも多くの笑顔を届ける事だと信じてやっています。
瞬発力のある支援が出来る人もいれば、長期にわたり支援が出来る人もいると思います。この輪がとぎれないように重なって行くのが、これから本当に大切になっていくと思ています。

サッカー界で出来そうだなと思うのが、チケットに100円でも200円でも上乗せしてそれを義援金に回す事。そのうちの半分位を鹿島や仙台のスタジアム復旧にあてたりも出来ると思います。当然もう発券されている物に関しては難しいですが、代表戦などは対応出来ると思うんですよね。
今シーズンが難しいなら来シーズンからでも遅くないでしょう。

それから今シーズンはリーグのスケジュールがかなり過密になっていきそうで、そのしわ寄せが代表の活動に影響しそうだけど、代表が動く事とリーグの1チームが動く事の影響力の差はきちんと考えるべきだと思う。南米選手権の出場辞退を申し出たそうだが、逆にこういう状況だからこの大会を復興に生かして欲しいと向こうの協会に言ってもらえたそうですね。一度保留にしてこの話を持ち帰って来たそうですが、日本に向けてもらえた愛だと思って、目一杯の復興プランを持って実現に向かって欲しいと思います。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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