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東欧のサムライ熱戦記 by 瀬戸貴幸

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最終回:2010-11シーズン総括
by 瀬戸貴幸

みなさんこんにちは。ルーマニアリーグのアストラ・プロイェシュティでプレーする瀬戸貴幸です。
このコラムは今回で最後になります。今回は昨シーズンの2010-2011シーズンを振り返っていきたいと思います。

昨シーズンはチームとしてはあまりよくないスタートでしたが、個人としては開幕戦でアシストができ、いいスタートがきれたんじゃないかなと思っています。その後チームは調子が上がらず6節まで勝ちなしで降格圏内でしたが、個人としては全試合に先発出場し、ゴールも決めました。

とはいえ、やはりプロの世界。結果が出なく、わずか6節で監督は交代。新しく来た監督は94年W杯ルーマニア代表(ティボール・セリメス)。まだ監督歴は浅いもののすごい熱血な監督で、練習も前よりも厳しい練習になりました。

新しい監督は戦術重視、規律や協調性に厳しく、前の監督に比べると選手との距離が近い感じでした。プレーではまずは守備から。全員守備で、攻撃時は最低3~4人で攻めるカウンターのサッカーに変わっていきました。前の監督のときは得点も取れるけれど失点も多かったのに比べて、今は1-0で勝つという、守って1点をどう取っていくかというサッカーに変わりました。前期はダブルボランチを組んだもう一人のボランチが僕より守備的な選手だったため、1試合に何度も前に上がるチャンスがあり、ゴールも3ゴール、アシストも2と結果が出ました。

後期になると新しい選手が加入し、僕のパートナーは2002年W杯セネガル代表選手。僕より攻撃的ということで、監督からはより守備的なプレーを求められ、ノーゴールノーアシスト。結果として何も残せず、すごく悔しいものとなってしまいました。出場でもフル出場が減ることもありました。負けている試合で、守備的な僕を代えて攻撃的な選手を入れる場面では後半の途中で交代させられることが結構あり、個人的に納得いかない部分が多々ありました。

そんな昨シーズンは自分にとってはよかったとは言えません。もちろん監督の要求に応えることは大事ですが、プラス自分のよさを出す事も大事になってきます。後期はチームプレーに徹してしまい、なかなか“自分”を出せませんでした。

今シーズンはよりプレーを正確に、ミスを少なくしていき、ボールをより前に運んでいけるようにトライしていくことと、全試合フル出場を目標に日々の練習を頑張っていくのでこれからも応援よろしくお願いします!

これでコラムは終わりますがこれからも瀬戸貴幸をよろしくお願いします。

※このコラムは今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。感想やルーマニアでプレーする瀬戸選手への応援はこちらまでお寄せください。

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