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鹿島からクロアチアのハイデュク・スプリトに移籍した日本代表DF伊野波雅彦選手の“挑戦記”がスタート。クロアチア、欧州の地でさらにさらに成長し、2014年のブラジルW杯を目指す伊野波選手の奮戦記をお届けします!

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●10月22日
ルチコ(アウェー)

　クロアチアリーグの第12節が22日に各地で行われた。日本代表DF伊野波雅彦が所属するハイデュク・スプリトは敵地でルチコと対戦。5戦連続で先発した伊野波の欧州初ゴールもあり3-0快勝。2位をキープした。CBで先発した伊野波は1-0の後半15分、PA右外からのFKの場面で、伊野波はDF2枚の間へ入り込みヘディングシュート。公式戦出場12試合目で初ゴールを決めた。クロアチア1部では過去、FW三浦知良(現横浜FC)らがプレーしたが、記念すべき日本人初ゴールとなった。

-FKからヘディングで移籍初ゴールを決めました。
「鹿島でやっていたような感じで、結構ラインギリギリで待っていた。相手のDFがあまりマークについてこなくて緩かったので、これはいけるなと思って飛び込んだ。そしたらいい感じでボールが入ってきたので、頭で合わせるだけでしたね」

-決まった時の心境は?
「早く数字的な結果を残したかったので、うれしかったです。こっちでは、結果を出してなんぼというのがある。いくらDFでも、アシストやゴールを決めると、普段以上に評価されるので」

-2-0とするゴール。試合を決める上でも大きな一発でした。
「それはありますね。1-0から追いつかれる展開が多かったので、後半の16分という時間に取れたことは、すごくよかった」

-監督や仲間からは?
「みんなけっこう喜んでくれた。うれしかったですね。ゴールの時は、みんな集まってきてくれました」

-ちょうど、夫人の和代さんと長女の桜花ちゃん(1つ)がクロアチアに来たばかり。家族にゴールを捧げましたね。
「そうですね。アウェーなので、生では見せられなかったけど、クロアチアで初ゴールということで喜んでくれました。今度はホームの試合で、生で見せられたらな思います」

-桜花ちゃんからは、ゴールについて何か言われた?
「一応、奥さんに教えられて“おめでとう”みたいなことは言ってもらえました。うれしかったですね。でも、まだ1歳7ヵ月なので、まだよく分かっていないと思う。サッカーをしてるのは分かっているみたいだけど、まだまだですかね。また覚えてもらえるように頑張りたいですね」

-ところで、日本人としてクロアチア1部で初ゴールです。FW三浦知良選手も果たせなかったことをやってのけましたね。
「読めないので、よくはわからないんですけど、地元紙でそういうことを書いてもらったみたいです。うれしいですね。一面と中面で掲載してもらいました。初めての一面?　いや、いままでにちよこっと載せてもらってます。でも、今回はクロアチアで日本人初ゴールなので、写真も大きく載せてもらいました」

-日本でも、ゲキサカ以外の新聞などでも記事になりました。
「ゴールしたら記事なるので、ゴールするしかないなと改めて思いましたね。今回、ゲキサカ以外で、日本の新聞にも記事を載せてもらった。今まで日本ではほとんど記事になっていなかったので、いろんなところで報道されて、クロアチアでのプレー内容や結果を知ってもらえたらうれしいですね」

-1ゴールしたら、もっと取りたいと欲が出るのでは?
「とりあえず、年内6試合くらいあるので、2点くらいは取りたいですね」

-今後は家族もずっとクロアチアで生活してくれるようですね。さらなる活躍に向けてパワーになるのでは?
「そうですね。奥さんが来てくれたことで、やはり食事とか掃除とか、生活の面で大きいですね。日本の料理が食べられるのが本当にでかい。家で娘と遊んだり、リラックスすることもできますし」

-今後は国内杯を含めて3試合を戦ったのち、11月には再び日本代表のW杯予選が再開します。意気込みをお願いします。
「とにかく、結果を残すだけですね。結果を残しただけ、チームでもそうだし、日本代表でも信頼度が上がると思う。しっかり調整して、勝ち続けたいですね」

[写真]ゴールした記事がクロアチアの地元に掲載されました!