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細貝 欧州戦記 by 細貝萌

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ウインターブレイク後の2試合を終えて。新たなチームメイトについて
by 細貝萌


→細貝選手の“生声”や“生姿”、またブログをご覧になりたい方はこちら「細貝萌Official TV」をご覧ください。インタビュー収録の模様はもちろん、ドイツ生活のマル秘写真&映像などが楽しめます!

 みなさん、こんにちは。アウクスブルクの細貝萌です。ブンデスリーガはウインターブレイクを挟んで約1か月ぶりに再開しました。リーグ再開後の2試合は1分1敗という結果でしたが、1部残留のために今後も精一杯がんばっていきますので、みなさん、応援よろしくお願いします。1月の移籍市場では新しい選手もチームに加わりました。今回はそんな新加入選手の話や、ウインターブレイク中のこと、そして再開後の2試合について語ります。

―移籍市場が1月31日に閉まりましたが、最終日にボルフスブルクから韓国代表のク・ジャチョル選手が加入しました。
「移籍が発表された日に(ボルフスブルクの)長谷部(誠)さんから『ク・ジャチョルが行くから』という電話が来ました。彼は僕より年下で、ドイツに来たのも同じタイミング(11年1月)だったということもあって、『いろいろ助けてやってくれ』と言われました。同じアジアの選手として、一緒に切削琢磨しながらレベルアップできればいいなと思っています」

―代表でも対戦している選手ですが、どんな印象を持っていますか?
「韓国の選手ということでフィジカルもすごく強いですし、最後までがんばるところは韓国の選手の特長なのかなと思います」

―他にもシャルケからモラーベク選手が加入するなど新戦力が加わりました。やはり今回の移籍市場での補強はチームとして重要なものでしたか?
「僕らのチームは順位が順位ですから(19節終了時点で17位)。ボルフスブルクも8人ぐらい補強しましたよね。この順位を抜け出すためには新しい選手を補強して、少しでもポイントを稼がないといけないという気持ちは自分の中でも強いですね」

―選手個人としてはポジション争いも激しくなりますが?
「自分が試合に出られなくなったら自分の責任だと思いますし、自分に能力が足りないということなので。ポジション争いに関しては問題ないというか、それよりチームが強くなることが大事だと思っています」

―昨年12月20日のDFBポカール(国内カップ戦)後、1か月のウインターブレイクに入りましたが、その間も日本に帰国せず、欧州に残ったそうですが?
「他のクラブに所属している選手たちのように、僕も日本でできることをすべきだという思いもありました。ただ、自分たちは今、ブンデスリーガの下位にいて、自分にできることもたくさんありますし、日本に帰って体を休めるよりも、後半戦に向けて体をつくるほうが大事だと思って、日本には帰りませんでした。もちろん、毎日トレーニングをしていたわけではないですし、オフなので、しっかりと何日間かは休みましたが、この期間にトレーナーにお願いして体のケアをしてもらったり、トレーニングをしたり、充実した時間を過ごすことができました」

―チームの練習は年明けの1月3日に再開しましたが、どれぐらい休めたんですか?
「20日に試合が終わってから、3日間ぐらいはまったく動きませんでしたね。クリスマスぐらいからランニングを始めて、27日にロンドンに入って、その日からロンドンにいるトレーナーさんに体をチェックしてもらったり、トレーニングをしたりという感じでした」

―トレーナーさんというのは?
「山本孝浩さんという方で、もともと中田ヒデ(英寿)さんのパーソナルトレーナーをされていて、今もロンドン在住でご活躍されてますので、僕も普段からアドバイスをもらうことが多いんです。ロンドンとは距離があるので、なかなか直接チェックしてもらえることはできないですが、うまく連絡を取りながらストレッチのこととか、体のどこかが張っているときはどういうことをしたほうがいいかとか、いろんなアドバイスをもらっています」

―海外に移籍してから、そういう体のケアにもより気をかけるようになったんですか?
「山本さんは昔から海外でトレーナーをされている方で、日本人が海外でプレーすることに関して、いろんなことを把握されています。日本とはピッチコンディションも違いますし、日本人が海外でプレーするときの負担のかかり方とか、そういうことも分かっている方なので、自分にとってはすごく助かる存在ですね」

―中断明けの2試合はフライブルク戦、カイザースラウテルン戦と、いずれも下位チーム同士の対戦でした。チームとしても、この2試合を重要視していましたか?
「絶対に落とせない試合ですよね。もちろん、どの試合も勝ちに行きますけど、その中でも特に大事な2試合だったと思います。実際に対戦してみても、すごくスペースを与えてくれるチームで、勝たないといけない相手だなと感じました」

―結果はフライブルクに0-1の敗戦。カイザースラウテルンとは2-2の引き分けでした。
「1分1敗という結果は残念でしょうがないですけど、それが今の自分たちの実力だと思います。どのチームも自分たちと試合をするときは『落とせない』と思って来るんですよね。下位もそうですし、上位にいけばいくほど『アウクスブルクには最低でも負けられない』と思って来る。だからこそ、自分たちはやりがいもあるし、初めて1部に上がったチームで、自分を含めて1部を知らない選手が多い中で失うものはないですし、立ち向かっていくだけだと思っています。変なプレッシャーを感じる必要もないし、とにかく立ち向かっていくことが大事だと思っています」

―カイザースラウテルン戦では1-2の後半21分に同点ゴールをアシストしました。アウトサイドでの絶妙なラストパスでした。
「あのプレーに関しては、狙いどおりにいきすぎてビックリしました。右足のアウトでワンタッチで落としたら、きれいに抜けていったので、自分でも驚きました(笑)」

―ブンデスリーガでは初のアシストです。
「そうみたいですね。アシストというのは自分では気にしていなかったですし、僕はアシストやゴールにこだわりはありません。自分のポジションで、チームが勝つためにしっかり仕事をしたいという気持ちのほうが強いんです。もちろん、点を取ったりアシストをしたりすることがチームのためになるのは当たり前ですけど、まずはしっかり自分のポジションで役割を果たさないといけないという気持ちが強いですね」

―負けている状況でのアシストでした。結果的に連敗を免れたことはチームにとってプラスになるのでは?
「連敗をしなかったということで、“最悪”は逃れたというのはありますけど、この引き分けで満足している選手がいたらダメだと思います」

―4日にはアウェーでのホッフェンハイム戦があります。
「(8月20日にホームで行われた)リーグ戦でも負けて、カップ戦でも負けました。2敗しているので、次は絶対に勝ちたいですね。ホッフェンハイムは前線に能力の高い選手が一人いて、中盤には左利きのゲームメイカーがいます。セットプレーも武器の一つだと思います」

―今季すでに2回対戦していることで、相手のことはよく分かっていると思いますが?
「分かってはいますけど、向こうもこっちのことを分かってますし、向こうはうちに2回勝って、イメージもいいと思います。でも、やっぱり3試合目ということで、もちろん今までも負けたくない気持ちで戦っていましたけど、今度こそ絶対に、と思っています」

―早く2012年の初勝利が欲しいですね。
「やっぱり欲しいですね。勝ち点3というのは、単純に引き分け3試合分ですし、今、ブンデスリーガで勝ち点が一番必要なチームは自分たちだと思っています」


【細貝萌選手 第1回オフィシャル応援ツアー】
■ツアー日程
3月8日(木)~3月13日(火)4泊6日
▽ホームスタジアム “SGL ARENA”にて行われるブンデスリーガ第25節ドルトムント戦を観戦!
▽試合開催日
3月10日(土)18:30キックオフ

ツアーの詳細は、
http://toptour.jp/sports/hosogai2012/

(お問合せ先)
トップツアー(株)東京法人西事業部
電話:03-5766-0099(担当:辻・國分)
FAX:03-5766-0203
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