考えるサッカー「シンキングサッカースクール」
by 長谷川望
by 長谷川望
今回、私が取材させていただいたのは、東京都武蔵野市にあるシンキングサッカースクールです。新宿から電車で14分、渋谷からは電車で17分の住みたい街ナンバーワンに6年連続で輝いている吉祥寺駅近くにあるLOFT8階にシンキングサッカースクールはありました。
このシンキングサッカースクールの特徴は、個々に考えてプレーする事を、楽しみながら学ぶと言う指導法でした。1人1人のスタッフが、常に子供達とコミュニケーションをとりながら自然に考え行動し、結果、個々の思考能力を高め、パス、シュート、ドリブルといったサッカーにおける瞬時の行動へと繋がる。シンキングサッカースクールは、サッカーをする上で大事な思考能力を高める作業を、子供の頃から身につけると言う考えられたサッカースクールです。
高峯弘樹コーチに話を伺うと、シンキングサッカースクールらしい答えが返ってきました。「子供達には、サッカーを学びながら自然に答えを出して欲しい。当スクールで学ぶことによって、子供に変化が出てくるんです。自分で考える事が身につき、子供達が自発的に次の日の準備を自分でやるようになったなどの報告を良く受けます。このように成果が私生活にも出てくるようになると嬉しいです。成長する上で、今後スクールの生徒さんには考えて頭の良いサッカーをして欲しい」
取材中、ある光景を目にしました。レッスン中に1人の子供が転んでしまい、コートの外に出ていき、子供はお母さんの前で大声で泣き出しました。ところがその1分後、自分からコートに戻り、満面の笑顔でサッカーを楽しんでいたんです。自分からコートに戻り、サッカーを楽しんでいる自然な姿がシンキングサッカースクールの良さを物語っていますよね。
子供達が考える事により様々な成長を促す、本当に考えられたサッカースクールですね。将来、シンキングサッカースクールで学んだ子供達の中から、考えてサッカーを組み立てる日本の司令塔が誕生する事を期待しています。
◆著者プロフィール◆
長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪でなでしこジャパンや女子レスリング金メダリストの伊調馨らを取材。フジテレビ「とくダネ!」に出演するなど現在スポーツライターとして活躍中。
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