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　第63回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が開催中です。ゲキサカでは、大学サッカー連盟と合同で全6回のコラム企画を実施。『What’sインカレ』をテーマに様々な視点からインカレがどんな大会なのかを伝えていきます。

　5回目は2011年に専修大でインカレ優勝を経験し、Jリーグのジェフユナイテッド千葉で活躍されているMF町田也真人選手です。

―なぜ専修大に進学しようと思ったのですか?
「特別な理由はないですよ。本当に身近なところからです。埼玉栄高サッカー部にいた時、僕たちの代でユニフォームが他メーカーからナイキに変わりました。ユニフォームを作ってくださった会社の方が練習場にきて話をさせてもらった時に、「君は専修大に進学しなさい」と助言をもらいました。それで専修大に進もうと思いました。その後、専修大の練習参加をしたのですが、源平(貴久)監督から当時厳しいことを言われて(笑)。それでも専修大に行きたいと思って頑張って進学しました」

―なぜ大学までサッカーを続けようと思ったのですか?
「高校を卒業したらプロになると漠然と思っていましたが、実力がなくプロに上がることができなくて。だから次のステップである大学サッカーに進もうと思いました。大学でプレーしてダメなら就職すると決めていました。だから大学サッカー4年間にかけていましたね。そうすることで、小さな頃からの夢であるサッカー選手になれると思っていたので」

―大学生活で印象に残っていることはありますか?
「大学時代は時間がたくさんあるなと思いした。源平監督からも時間の使い方についてアドバイスをもらいました。そういうことを聞く中で、時間をうまく使うのも、無駄にしてしまうのも自分次第であると気付きました。そして、チームの中でどのようにして活躍できるか。プロサッカー選手になれるかということを考えるようになりましたね。とにかく時間がたくさんありましたから(笑)」

―インカレでの思い出はありますか?
「大学4年生の時に関東大サッカーリーグで優勝して、第59回全日本大学サッカー選手権大会に初出場することができました。初戦の福山大戦では得点をたくさん決めて勝つことができましたが、内容的に満足のいく試合ができませんでした。当時キャプテンの庄司(悦大、前FC町田ゼルビア)がチーム内に喝を入れたミーティングをしました。選手の心に響く内容で、泣く選手もいました。そうしたミーティングが最後にインカレでの優勝を勝ち取った原点だと思います。これが印象深いエピソードですね」

「サッカー面に関しては、得点に絡むプレーの頻度が増え、得点を取ることができました。インカレ決勝では、得点を取ることはできませんでしたが、得点に絡むプレーができた結果、最優秀FW賞を獲得できたと思います。賞を獲得できたことはもちろん、チームが優勝することができたことが一番嬉しかったですし、充実した大会でした。またその大会はたくさんの観客の中でプレーすることができました。僕が1年生から3年生の間で見たインカレは人があまり入ってなくて…。なのでとても気持ちよくプレーすることができました。大勢のお客さんに大学サッカーを知ってもらえたことも嬉しかったです」

―大学サッカーの魅力はどのようなものだと思いますか?
「高卒でプロになることで早い段階から高いレベルの中でプレーすることができるのでサッカー面で成長できると思いますし非常にいいことだと思います。僕のように高卒でプロになれず大学サッカーを経験してみて、リーグ戦やカップ戦、選抜での試合など多くの試合を経験することができます。試合を通して成長できてプロになれることが醍醐味だと思います。高卒でプロになれなかった選手にとって大学4年間はとても重要な時期だと思いました」

―様々なカテゴリーを経験してみて大学サッカーの特徴はなんだと思いますか?
「高校サッカーは与えられた環境の中でプレーしていて、大会運営なども先生の方々にやってもらっていました。大学サッカーは選手も運営に携わったりしなければいけません。サッカーだけをするのではなく、サッカーを色々な角度から見ることできました。物事を色々な方向から捉える力は成長できる部分だと思います」

―町田選手にとってサッカーとは何ですか?
「“恩返し”ですね。サッカーをさせてくれた親であったり、サッカーができる環境があること、スカウトしてくれたこのチームだったたり、いつも支えてくださっているサポーターなどに対してです。プロになるまでも、そしてプロになってからもいろんな人の支えがあります。なのでその人たちに恩返しがいるようにこれからもプレーしていきたいと思っています」

町田也真人(まちだ・やまと)
専修大4年次の2011年度関東大学サッカーリーグで優勝を飾り、インカレ初出場で優勝を飾った。その後、ジェフユナイテッド千葉に入団しチーム内で主力として活躍している。J1昇格に向けて欠かせない戦力として期待される。

(協力　全日本大学サッカー連盟)

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