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ヤング魂 by 長谷川望

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[第33回]MF根本大雅(ラルクヴェール千葉U-15)「結果を求めて戦う中学2年生レフティー」
by 長谷川望

 千葉県で活動しているラルクヴェール千葉U-15。高円宮杯U-15サッカーリーグ2015千葉 1部リーグでは2位という好成績でリーグを終えている。

 アルゼンチンでプレー経験のある有働友勝代表はクラブの指導方針について「大きく分けて『自立』『思いやり』『自信』『リーダーシップ』の4つを掲げています。まず自立に関しては、自分で出来ることを少しでも増やしていくこと。次の思いやりは、人と物を大切にすること。3つ目の自信は、成功体験を通じて自分に自信を持つこと。そして最後のリーダーシップは、将来人を引っ張ることが出来るリーダー的存在になってほしいという気持ちを込めています」と話す。実際、卒業生のなかでキャプテンになった選手が増えているという嬉しい知らせがクラブに届けられている。

PICK UP選手
 根本大雅くん(14)。ポジションはミッドフィルダー。「常にハイプレッシャーのなかでも自分自身のプレーが出来るように取り組んでいます」と話す彼の強みはボールを失わないキープ力だ。左利きというのも持ち前のボールキープ力に活かされている。

 その能力はどのように育まれたのか。日ごろから気を付けていることを聞いた。「キープ力を高めるために体幹トレーニングをしています。後は相手をブロックするために腕立て伏せをするなど身体作りに力を入れています!」。

どんな選手!?
 有働代表は「技術的にも申し分ないですし、中学2年生ですが、3年生のチームで中心核としてプレーしています。自分の能力にまだ気付いていないので、そこが変わってくれば飛躍的に伸びる選手だと思います」と、技術は監督のお墨付きだ!

 今年のラルクヴェール千葉U-13は関東リーグ2部で活躍している。その道を作ったのが現在の中学2年生という訳だが、チームについて「オンとオフがあって、やる時はやるチーム」と話す。
 
 取材では控えめな様子の根本くんだったが、自分の答えをしっかりと持っているのが印象的だった。「結果が全てなので、みんなで協力して大会を勝ち上がりたいです」とU-15での目標を語る。結果を残しているだけに結果を求める。来年最高学年となる彼の士気は更に高まるのではないだろうか。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「イニエスタ選手(バルセロナ)です。どんなに囲まれていても相手に取られないで味方にパスが出来るからです」

――好きなクラブはどこですか?
「パスチームである柏レイソルが好きです!」

――将来の夢を教えてください!
「みんなが認めるプロサッカー選手になることです」

――今後強化したい課題はありますか?
「メンタルを強化していきたいです。落ち込んで自分のプレーが出来ないときがあるので、そういうところを改善できるようにがんばります!!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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