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ヤング魂 by 長谷川望

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[第67回]FW菅原陸斗(東急Sレイエス)「チームのために走り続ける努力家FW」
by 長谷川望

 東急Sレイエスは、神奈川県(U-15)サッカーリーグのトップリーグで首位を走っている横浜市で活動する強豪チーム。その強さを支えている背景には、選手のコンディションを整えるトレーナーの存在がある。取材日も帯同し練習を見守っていた。クラブで指導するアスレチックトレーナーの武田剛輝氏に、夏を乗り切るためのコンディショニングについて話を聞いた。「熱中症予防も兼ねた、水分補給とエネルギーの補給が重要です。これらをしっかり補給して、より良いコンディションで夏場の連戦に備えたいです。食事に関しては、骨の成長を助けるカルシウム、エネルギー源の糖質、その吸収を助けるたんぱく質などをバランス良く摂ることが大切です」。

 東急Sレイエスでは、水分補給の目安や食事のアドバイスなど、コンディショニングについてまとめた紙を選手たちに配り、選手一人ひとりの意識を高めている。育成年代の選手たちにとってコンディショニングの指導は、今後の長いサッカー人生に大きく役立つのではないだろうか。

 今回はチームのために走り続ける中学3年生に注目したい!

PICK UP選手
 菅原陸斗くん(15)。ポジションはフォワード。彼の持ち味は、監督が「チームのために走れない日がない」と賞するほど、チームのために身体を張って貢献するその姿勢だ。

「なるべく毎日運動するようにしています。練習がない日は、家の近くを15分以上走るように心がけています」と、80分走り続けるためのスタミナ作りについて話してくれた。

どんな選手!?
 阪本洋平監督は、「いつ、どの試合でも、どの練習でも、チームのために常に走ってくれます。ポジションもCB、SB、SH、FWができて、チームのその日の狙いやコンセプトを理解して、プレーできる選手です。あんなに頑張る選手なかなかいないと思います」と、彼の貢献度の高さに一目置いている。

 チームメイトと楽しそうに話している笑顔が印象的な菅原くん。彼の言葉からも、「チームのためにプレーしたい」という気持ちがしっかりと伝わってきた。「去年先輩たちがクラブユースの全国大会に初出場しているので、今年も絶対に行きたいという気持ちで戦いました。帯広の全国大会では、チームの勝利に貢献できるようにしたいです」。

 チーム一丸となって掴み取った全国大会の出場権、今月15日に開催する第31回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会で東急Sレイエスが躍動する!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「バルセロナのスアレス選手です。力強いプレーや、身体を張って走るプレーが自分に似ているところもあるので、参考にするようにしています」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、Jリーグで得点王になることです!!」

――これからも頑張ってください!
「このチームでサッカーができる時間が、少なくなってくるので、そこで悔いのないように力を出していきたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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