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ヤング魂 by 長谷川望

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[第74回]FW林結人(1FC U-12)「積極的にゴールを迫るチームの得点源」
by 長谷川望

 1FC川越水上公園U-12は、埼玉県川越市で活動しているジュニアサッカーチーム。豊富な種類のプール、さまざまなスポーツを楽しめるスポーツ施設がある川越水上公園内には、天井が開閉するフットサルコート2面、屋外のフットサルコート2面があり、そこを練習拠点としている。第40回関東少年サッカー大会では埼玉県代表として出場するなど、同県を代表する注目のクラブだ。

 埼玉県は全国レベルのチームが点在する激戦区だ。その代表ともなれば技術とスピードは大人顔負けと言える。指導ではどのようなことに力を入れているのか、粂川幸司監督に聞いた。「小学校1、2、3年生までは、とにかくサッカーを好きになってもらう期間。ボールを触って、いろいろなメニューがあるドリブル練習を徹底的に行います。ボールを自由に扱えるようになってから、4、5、6年生でグループ戦術を磨いていきます」。幼少期から徹底的に行われるドリブル練習が、チームの底上げとなっている。

 今回はチームの得点源として活躍する小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 林結人くん(12)。ポジションはフォワード。難しい体勢からでも決め切ることができる高い得点能力はチームを勝利へと導く。
 
「決定力をあげればゴールがいっぱい入るので、シュート練習に力をいれています。チームで点がほしいときに自分が決められるようになりたいです」と、得点への強いこだわりをにじませる。
 
 優勝した第14回埼玉県クラブユースサッカー選手権U-12会長杯では、決勝戦で2得点を決めた林くんがMVPに輝いている。

どんな選手!?
 粂川監督は林くんのFWとしての能力に太鼓判を押す。「チームの得点源として、スピードのあるドリブル突破で強気な姿勢でゴールに向かう選手です。試合でも彼の調子良いと後ろの選手も彼に引っ張られて調子が良くなるので、得点面だけではなく、チームを引っ張ってくれる存在。大きくはないのですが、ヘディングも上手いので、ゴール前に飛び込んでいく精度を上げればさらに得点につながると思います」。取材日に行っていたミニゲームでも、ゴール前に放り込まれたボールを、厳しい体勢から見事に合わせたボレーシュートで、スタンドを沸かしていた。
 
 得点能力はもちろんのこと、フェイントを入れながら突破するドリブルも際立っていた林くん。その秘訣を聞いてみた。「低学年のときにドリブルを中心に強化してもらいました。あとは学校の校庭でドリブルからシュートする形を練習したりしています」。クラブで取り組んでいるドリブル練習の成果が、彼の財産となり、今ではチームを引っ張る存在へと成長している。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「目標にしているのは岡崎慎司選手(レスター)です。動き出しと小柄だけど世界で戦えるのがすごいと思います」

――将来の夢を教えてください!
「日本代表になって世界で活躍できるFWになりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「自分たちで出来る力を発揮しながら、自分も得点をたくさん獲っていきたいです!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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