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ヤング魂 by 長谷川望

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[第80回]DF秋山太希(リーベル・プレートSS)「裏を取られないサイドバック」
by 長谷川望

[第80回]DF秋山太希(リーベル・プレートSS)「裏を取られないサイドバック」


 神奈川県横浜市で活動しているリーベル・プレート・サッカースクールは、アルゼンチンの名門リーベル・プレートが展開するサッカースクールだ。週に一回、アルゼンチン仕込みのテクニックを学べると好評を得ている。

 アルゼンチン生まれで、チリでプレー経験のある小野レオナルドコーチに、プロを目指す子供たちに対する想いを聞いた。「自分の色を持っている選手になってほしいです。武器を持っているか、持っていないかで評価も大きく変わってきます。短所を治すよりも長所を伸ばして、誰にも負けない武器を身につけてほしいと願っています」。リーベルメゾットをベースに、子供たちの能力に合わせた指導が行われている。

 今回はスクールに通うサイドバックの小学6年生に注目したい!

PICK UP選手
 秋山太希くん(11)。ポジションは左サイドバック。常に周りを見渡せる広い視野で攻守のバランスを保っている。
 
「いろんな技術を学べると思ったのでスクールに入りました。日本では学べない外国人プレーヤーのフェイントや蹴り方が学べるから楽しいです」と自分の目標を楽しみながら達成していることを話す。

どんな選手!?
 小野レオナルドコーチは「気付くと、太希のところにボールが集まっています。普段のポジショニングが絶妙で、ディフェンスも安定しています。裏を取られないプレーヤー。パスカットや周りを見てカバーリングもできるので、いつも助かっています」と、彼のサイドバックとしての能力に信頼を寄せている。
 
 太希くんが参考にしている選手は、海外クラブで活躍し、外個人選手相手にも引けを取らない長友佑都(インテル)だ。「相手選手とぶつかっても倒れない長友選手を見て、体幹トレーニングをはじめました。ネットで体幹トレーニングのやり方を勉強して、朝や夜に10分くらいやっています」。同じポジションの選手の長所を研究しながら、スクールで足元の技術を学び「スクールで学んだ技術をいろんなところで実践するようにしています」と意気込みを話してくれた。大好きなサッカーを全力で取り組むその姿勢は、彼のサッカー人生を輝かせていく。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「長友選手です。とても負けず嫌いで、身体を当てにいけるのですごいと思います。やるべきことをしっかりやってて、どんなときも自分の力を出し切れるところが好きです」

――将来の夢を教えてください!
「プロになってJリーグで活躍して、トッププレーヤーになりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「足技を上手くして、ディフェンスでも、前線に上がってもシュートまで決めきれるようにがんばります!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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