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ヤング魂 by 長谷川望

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[第117回]MF上西遥喜(江南南サッカー少年団)「ダノン杯優勝&MVP! 勝利に導くキーパーソン」
by 長谷川望

 埼玉県熊谷市で活動をしている江南南サッカー少年団は、今年4月に行われたダノンネーションズカップ2018 in Japanで優勝した注目のクラブだ。OBには原口元気(デュッセルドルフ)、昨年の全国高校サッカー選手権大会で得点王を獲得した飯島陸(法政大)などが名を連ねている。

 彼らを育てた松本暢佑監督に、第一線で活躍する選手の幼少期について聞いた。「原口は、自分から攻撃を仕掛けたり、よく周りが見えている選手でした。飯島は去年の選手権で青森山田に負けたときに、交代してベンチで泣いていたのが印象的でしたが、二人に共通しているのは負けず嫌いというところです。それは勝負の世界ではすごく大切なことだと思います」。これまでいくつかのクラブに取材をさせてもらったが、プロになった選手の幼少期の特徴として共通しているのが、やはり「負けず嫌い」。この人並みはずれた「負けず嫌い」が、努力をする大きなチカラとなっているはずだ。

 今回はチームを勝利に導くキーパーソンをピックアップ!

PICK UP選手
 上西遥喜(はるき)くん(11)。ポジションはミッドフィルダー。優勝したダノン杯日本大会ではMVPに選ばれた期待の選手だ。幼稚園年長の頃から江南南サッカー少年団で育った彼は、今年の春から6年生となり「キャプテンになるので、チームをしっかりまとめていきたいです」と頼もしい言葉と共に新しいシーズンの幕を上げる。

どんな選手⁉
 松本監督は上西くんの技術を高く評価している。「テクニックがあり、決定的な仕事をしてくれます。サッカーに大切な遊びを入れたプレーやずる賢いプレーをすることも出来るので、見る人を楽しめてくれる選手です」。チームメイトからは「上手い!」「しっかりみんなをまとめてくれる」と、ピッチ内外で強い影響力を与えている。
 
 上西くんに、日々の練習について聞いた。「トラップ練習を意識しています。たまにミスしてしまうことがあるので、それを無くしていきたいです。試合中は周りを見て、自分で攻撃参加できる時はするようにしています」。キャプテンとして、そしてエースとして、今年は成長著しいクラブの大黒柱となりチームを引っ張っていく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「メッシ選手(バルセロナ)です。どんどんドリブルで抜いていくところが好きです」

――将来の夢を教えてください!
「レアル・マドリーに入ってバロンドールを取りたいです‼」

――これからも頑張ってください!
「全日本少年サッカー大会優勝を目指して頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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