[第118回]DF木原海光(若葉ウィングス)「ブラジルサッカー好き! 闘争心あふれるセンターバック」
by 長谷川望
by 長谷川望
東京都北区で活動している若葉ウィングスは、数々のフットサル大会に参加しているジュニアサッカーチームだ。東京都北区少年サッカー連盟の平成28年度春季フットサル大会で初優勝、昨年3月に行われた第6回日本フットサル施設連盟選手権U-12全国大会では準優勝をするなど、功績を残している。
高校を卒業後、1年半ブラジルにサッカー留学をしていた菊池洋輝監督に指導方針について聞いた。「トレーニングは、ブラジルの育成年代でやっているフットサルを使った選手育成をベースに取り入れています。ブラジルで小さい頃から日常的におこなわれているフットサルやストリートサッカーから学べるものを、子供たちに伝えていきたいです。フットサルでもサッカーでもどちらの分野でも活躍できる選手を育てられたら嬉しいです」。ブラジル仕込みのトレーニングで、フットサルとサッカーを効率良く学んでいる。
今回はブラジルサッカー好きの小学6年生をピックアップ!
PICK UP選手
木原海光(かいり)くん(11)。身長154㎝の彼はセンターバックを務めている。力を入れているトレーニングについて「相手がドリブルしているときにボールを奪うことと、足元の技術のトレーニングをしています」と話す木原くんは、リフティングのトレーニングを欠かさない。
どんな選手⁉
菊池監督は木原くんの強さについてこう語る。「見た目と違って、自分の役割を堅実のこなしてくれる選手です。ブラジル遠征では、ブラジル人相手に体格や当たりの強さで負けていなかったです。見た目は大人しそうですが、試合になると闘争心あふれるプレーをします」。フィジカルが強く、技術もあるCBはチームの心強い存在だ。
取材日も外のグラウンドと体育館とでトレーニングに励んでいた若葉ウィングスの選手たち。体育館では数パターンのリフティングからフットサルの練習が始まる。木原くんにフットサルの魅力を聞いた。「フットサルはボールが跳ねないのでコントロールしやすいし、人数が少なく、コートも狭いのでボールがすぐ回ってくるから楽しいです。フットサルの基本を使ってサッカーをしています。フットサルで鍛えたボールの取り方はサッカーで生かせています」。狭いスペースで磨き上げられた技術は、サッカーに大きく影響し、個人の強さとなっている。
気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「好きな選手は思いつかないんですけど、セルヒオ・ラモス選手(レアル・マドリー)をお手本にしたりしています。好きなクラブはパルメイラス(ブラジル)です。強豪チームでかっこいいと思います」
――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になってブラジルで活躍したいです! ブラジルはみんな明るくて、サッカーも上手いので好きです」
――これからも頑張ってください!
「もっと上手くなって、全部のチームに勝てるように頑張ります!」
◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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