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ヤング魂 by 長谷川望

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[第123回]GK武野皆季(F.C.COJB JY)「FPからGKへ! 挑戦する1年間」
by 長谷川望

 F.C.COJBジュニアユースは神奈川県横浜市で活動しているサッカークラブだ。ブラジル遠征や留学の仲介をするなど、海外との繋がりも深いことでも知られている。現在ブラジル、ポルトガル、ウルグアイなど様々な国に選手を送り出し、現地のクラブでの活躍を見守っている。

 このようなグロバールな活動の背景には、クラブの代表兼監督を務める今野英一氏の存在がある。今野氏は高校卒業後にブラジルへ12年間留学し、10年間プロサッカー選手として活躍し、今もその繋がりを大切に築き上げている。「ブラジル人は、キープ力、腕の使い方、ファーストコントロールなど身体の使い方がものすごく上手いです。ボールを取りに行くとボールが遠くてなかなか取れません。試合の中ではいろんな発想があるので、現地で学んだ相手の裏の取り方や相手を騙す賢さなど、そういう楽しさを伝えていきたいです」と、F.C.COJB選手たちへの想いを話す。取材日も楽しそうに子供たちとサッカーをしていた今野氏が印象的だった。楽しさを学ぶのが上達の近道なのだと改めて感じた。

 今回はクラブでブラジルサッカーを学ぶ中学3年生をピックアップ!

PICK UP選手
 武野皆季(かいき)くん(15)。ポジションはゴールキーパー。中学1、2年生の時はフィールドプレーヤーとして活躍していた彼は、今年からGKにコンバートされたという期待の選手だ。「今までやっていなかった動き方やポジショニングが難しいです。俊敏生を高めるために反復横とびに力を入れています」と新しいポジションの難しさを口にするも、その口調に迷いはない。

どんな選手⁉
 今野監督は「普段は大人しいのですが、試合に入ると強さとたくましさ、反応の速さが見られる選手です。すごいセーブを見せてくれたりもするので、高校に行ったときにGKで通用するのではないかと思っています」と武野くんの能力に期待している。FPだった経験を生かして、現在はチームの正GKとしてピンチを救っている。

 チームのストロングポイントを武野くんに聞いた。「ずっとこの3年間走り込んできました。なので最後まで諦めない粘り強さがあります。残りの大会でも力を出せるように練習していきたいです!」。この夏休みで更にチームの絆は深くなったに違いない。今後の活躍が楽しみだ!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ブラジル代表のアリソン選手(リバプール)です。セービングと足元の技術がすごいと思います」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって日本で活躍したいです!」

――これからも頑張ってください!
「高円宮杯でベスト16に入れるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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