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ヤング魂 by 長谷川望

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[第141回]MF河合創真(手代木SC)「トレセンで学んだことを生かして次のステージへ!」
by 長谷川望

 茨城県つくば市で活動している手代木サッカークラブは、昨年11月に行われた第42回全日本U-12サッカー選手権大会茨城県大会で準優勝したジュニアサッカー少年団。この少年団では、筑波大学蹴球部と女子サッカー部が地域密着の一環として子供たちの指導にあたっている。

 大学時代の約3年間、手代木SCで指導してきた福田紘平コーチに、卒業した選手たちへの想いを聞いた。「プロになるのは厳しいし、甘くない世界だと思います。その中で選手たちには、自分の好きなこととしてサッカーを楽しむことを忘れないでほしいということを伝えてきました。向上心が高い選手たちなので、中学での試合を見に行きたいです。全国で活躍してくれたら嬉しいです」。心強い指導陣のもとで成長した手代木SCの選手たち。この繋がりはこれからも特別なものになっていくのではないだろうか。

 今回は新中学一年生となった卒業生をピックアップ!

PICK UP選手
 河合創真くん(12)。ポジションはボランチ。昨年8月2日~5日に岩手県で行われた2018 JFAフットボールフューチャープログラムトレセン研修会(FFP)、今年1月12日~14日に茨城県で行われた2018ナショナルトレセンU-12関東のメンバーに選ばれた注目の選手だ!

 1対1の強さを武器にする彼は「試合に勝つためには、目の前の相手に絶対に負けないって言うのを手代木SCで学びました。今日は楽しみたいです」とチーム最後の練習で感じた想いを口にする。

どんな選手⁉
 福田コーチは河合くんについて「ゲームを読む力がある中心選手です。ボールの扱いも上手く、身体の大きさを生かしたプレーができます。いつも全力でプレーしてくれる試合には欠かせない存在です」と、彼のポテンシャルを高く評価している。

 チームメイトからは「身体が強くて、絶対に1対1で負けないです。ヘディングも強いし、頼りになる選手」「身体の強さもあるんですけど、足元の技術もしっかりしている選手です」と、身体の強さはチームからお墨付きだ。

 今月からカテゴリーが上がり、新境地で次の目標に進んでいる河合くん。U-12トレセンで学んだことを振り返る。「トレセン活動は他県での練習や試合が多っかたです。茨城県では通用した点が、他県では通用しないことを学びました。自分はボランチなんですけど、ディフェンス側にまわってしまうことが多いので、中学では自分で運んで、ミドルシュートなどで積極的に点を取りたいです!」。

 しっかりと自分に必要なことを分析できる彼は、中学でも着々と、そして確実に自分の強さを磨いていくに違いない!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ブスケツ選手(バルセロナ)です。次のプレーにいくときの判断がとても早いところが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「中学では全国制覇を狙っています! 将来は世界で一番のサッカープレーヤーになりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「全日の決勝で試合には負けてしまったんですけど、みんな仲間を信じてプレーできたので決勝まで行けました。ここで学んだことを忘れず、中学でもサッカーを頑張りたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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