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ヤング魂 by 長谷川望

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[第148回]FW石田航大(ブリオベッカ浦安JY)「『決めきる』エースストライカー!」
by 長谷川望

 ブリオベッカ浦安ジュニアユースは、第34回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会千葉県予選で準優勝を飾った同県を代表するサッカーチーム。トップチームを指揮する元日本代表の都並敏史氏は、育成にも力を入れており、黄金時代を築き上げたヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)の「ヴェルディマインド」が受け継がれている。

 今年からトップチームからJYの指導をすることになった鈴井智彦監督に、プロを目指す選手たちにどのように成長してほしいか聞いた。「可能性がある選手たちなので、実現したら本当に凄いことだと思います。大事なことはサッカーを楽しんで、今のまま彼ららしく育ってほしいです。一人ひとりの将来がとても楽しみで、いろんな形でサッカーに携わってもらえたら嬉しいです」。見る人を魅了したヴェルディの黄金時代。その精神は指導者、そして選手へと伝わり、ブリオベッカではサッカーの楽しさを身近に感じ取ることができている。

 今回はチームの得点源である中学3年生をピックアップ!

PICK UP選手
 石田航大(こうき)くん(14)。ポジションはフォワード。「ゴールキーパーの逆をつく動きや自分の得意な形のシュートを強化するように練習では意識しています」と話す石田くんは、ボールをキープしたら得点に結びつけるエースストライカーだ!

どんな選手⁉
 鈴井監督は「得点能力に優れている注目度の高い選手です。いますぐユースに上がってもひけをとらない実力の持ち主です」と、FWとしての能力に太鼓判を押す。特筆すべきは「このチームは前線からプレスをかけて、高い位置でボールを奪うことが特徴だと思います。なので守備も積極的にしています」と石田くんが話すように、攻撃だけではなく、守備での貢献も忘れない徹底ぶりである。

 今年5月から行われたクラブユース千葉県大会では、怪我のため悔しい想いをした試合もあった。しかし回復した今は「決めきる」という言葉を何度も口にする。「チャンスは毎試合、毎試合決めきるようにしています」。悔しさを経験したその闘志は対戦相手の脅威になるのではないだろうか。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「本田圭佑選手です。自分は昔ロシアに住んでいて、本田選手がCSKAモスクワにいたので何回も試合を観に行きました。そこで活躍している姿を見て憧れるようになりました」

――将来の夢を教えてください!
「自分の目標は将来サッカー選手になることなので、しっかり練習に励んでいきたいです!」

――これからも頑張ってください!
「自分たちの力をしっかり出して、格上の相手にも勝てるようにしていきたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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