[第154回]MF津久井二湖(川崎チャンプJY)「ミドルシュートで勢いをつけるMF」
by 長谷川望
by 長谷川望
FC川崎チャンプジュニアユースは第34回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会関東大会に、神奈川県代表として出場したサッカークラブだ。
浦壁博樹監督は「関東大会では実力以上のものが出ていた試合があり、自信がついた大会になったと思います」とクラブユースについて話す。そして選手たちの将来について「サービス精神を大事にして、サポーターに愛される選手になってくれたら嬉しいです。プロになれなくても、周りの人間に好かれるのは大事なことだと思います」と、人間性の部分をサッカーを通じて選手たちに伝えている。
今回は中学3年生のキープレーヤーをピックアップ!
PICK UP選手
津久井二湖(にこ)くん(15)。ポジションはミッドフィルダー。適切な判断で、味方と連携して放つシュートはチームの勢いを加速させる。
「クラブユースで放ったハーフウェーライン少し手前からのミドルシュートは、狙っていたので、ゴールしたときは嬉しかったです。もっと危ないシーンを減らしていかなければいけないので、チャンスを作って、シュートを増やしていきたいです」と、クラブユースを振り返る。
どんな選手⁉
浦壁監督は「追加セレクションで参加してくれた選手なので、成長をとても嬉しく思っています。いろいろなポジションが出来て、局面で面白いアイディアを持っています。関東大会のミドルシュートは素晴らしかったです」と、津久井くんの活躍を心から喜んでいる。
津久井くんにこのチームの強さを聞いた。「小さい選手が多いけど、真ん中でのパス回しで相手を翻弄するところです。しかし身体負けしてしまう時もあるので、もっと自分たちのプレーが出来るように体幹トレーニングなどでフィジカルを強くしていきたいと思います」。大会を通じて強さと課題を見つけたことは、このチームに入って大きく成長したように彼の可能性を引き出していくに違いない!
気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「イニエスタ選手(神戸)です。一番憧れている選手です。味方を使って、ゴールに向かうところや決めるところもしっかり決めるところが好きです」
――将来の夢を教えてください!
「高校サッカーで全国優勝したいです! 親に『育ててくれてありがとう。僕はここまできたんだよ』という気持ちをプレーで伝えたいです」
――これからも頑張ってください!
「利き足は右足なんですけど、今左足の精度も高めているので、どのような場面でも対応できる選手になれるように頑張ります!」
◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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