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勝てない浦和…ブリスベンに完封負けで公式戦3連敗

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[3.4 ACLグループリーグ第2節 浦和0-1ブリスベン・ロアー]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は4日、グループリーグ第2節を行い、グループGでは浦和レッズがAリーグ王者のブリスベン・ロアー(豪州)をホームに迎えた。前半に1点を先行された浦和は後半6分に数的不利に陥ると、そのままブリスベンに逃げ切りを許して0-1の完封負けを喫した。浦和は17日に行われる第3節で、北京国安とのアウェー戦に臨む。

 2月25日のACLグループリーグ第1節水原三星戦で1-2、28日のゼロックススーパー杯G大阪戦で0-2の敗戦を喫し、公式戦2連敗中の浦和は埼玉スタジアムで今季ホーム初戦を迎えた。28日のG大阪戦からスタメンを5人入れ替え、システムは3-4-1-2を採用。GKに西川周作、最終ラインは右からDF森脇良太、DF那須大亮、DF槙野智章、ボランチにMF鈴木啓太とMF阿部勇樹を並べ、右アウトサイドにDF加賀健一、左アウトサイドにMF宇賀神友弥、トップ下にMF柏木陽介を配置し、2トップにFW興梠慎三とFWズラタンを並べた。

 今季公式戦初勝利を狙う浦和だったが、試合開始早々に先制点を奪われてしまう。前半3分、自陣PA付近で柏木がボールを失うと、MFトーマス・ブロイヒから右サイドのFWブランドン・ボレロに展開される。すると、ボレロに右足で強烈なシュートを叩き込まれてスコアを0-1とされた。

 対する浦和は2トップの興梠とズラタンを中心にPA内まで侵入する場面を作り出すが、なかなかシュートまで持ち込めない展開が続くと、同15分にはDFジェイムズ・ドギナーにミドルレンジから狙われてゴールを脅かされた。その後、森脇と加賀のポジションを入れ替えるなど状況を打開しようと試みたが、決定機を創出できず。0-1と1点のリードを許したまま、前半終了のホイッスルが吹かれた。

 まずは同点に追い付きたい浦和は、後半開始からFW石原直樹とMF梅崎司を投入した。すると後半2分、左サイドの宇賀神のクロスを梅崎が折り返し、森脇が狙ったがシュートは枠を捉え切れず。さらに同3分には柏木のパスから抜け出した興梠が決定機を迎えたが、GKジェイミー・ヤングに阻まれてネットを揺らすには至らなかった。

 しかし、攻撃にリズムが生まれ始めた浦和を後半6分、アクシデントが襲う。最終ラインでボールを奪われた那須が、FWアンドリヤ・カルジェロヴィッチを倒してしまい一発退場。1点のビハインドを背負う中、数的不利に陥ってしまった。

 数的優位に立つブリスベンにボールを保持される時間こそ長くなったが、阿部を最終ラインのセンターに、柏木をボランチに下げて粘り強い対応を見せて相手の攻撃をしのぐ。後半25分にはカウンターからFWエンリケに決定機を作られながらも西川がセーブし、さらに同28分にはカルジェロヴィッチの強烈なシュートを再び西川が弾き出して、2点目を許さない。

 だが、相手ゴールを脅かす場面はほとんど作れず。後半38分には最後のカードとなるFW李忠成を送り込み、同44分には李がダイビングヘッドで狙ったがシュートは枠外に。最後まで同点ゴールを狙ったものの、スコアは動かずに0-1の完封負けを喫した。

(取材・文 折戸岳彦)
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