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「セオリーで言ったら間違い…」SB輪湖が頭で柏の決勝点を挙げる

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[3.17 ACLグループリーグ第3節 柏2-1山東魯能 柏]

 プロ2点目がチームをAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出に大きく近づける決勝点となった。

 1-1の同点に追いつかれた柏レイソルは、ホームで勝ち点3を手にするため試合終盤に猛攻を仕掛けた。それでもゴールを割れなかった後半アディショナルタイム、FW工藤壮人がゴール中央でDFを引きつけてFWクリスティアーノに落とすと、クリスティアーノのクロスはDFの間に飛び込んでいたDF輪湖直樹にピンポイントで届いた。171cmの左SBが頭を振ると、それまで好セーブを連発していたGKワン・ダーレイを破り決勝点を生んだ。

「クリスと目が合って、ボールがくると思ったので。後は単純に隅を狙う。見えたコースにヘディングするだけでした」。輪湖は甲府でのルーキーイヤー以来、7年ぶりの得点を振り返る。「1点目もヘディングなので、2点目です」。奇しくもプロ初ゴールと同じくヘディングでのゴールだった。「頭が真っ白になった(笑)」。アカデミー時代を過ごした柏での初得点。しかも、ホーム日立柏サッカー場で決められたことに、喜びを爆発させた。

 流れの中からSBがヘディングを決めるのは珍しい展開だが、「右のクロスをSBが合わせるサッカーはしていない(笑)」とキャプテンのMF大谷秀和は言う。輪湖も「セオリーで言ったら間違いだと思う」と得点シーンを回想したが、「時間もなかったですし、チャンスだと思ったので『行かなきゃ』」とゴール前へ駆け上がった。ホームで勝ち点3をもたらした得点に、大谷は「嗅覚が素晴らしい」とフォローも見せていた。

(取材・文 奥山典幸)

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