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[ACL]浦和vsG大阪 試合後の選手コメント

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[10.22 ACL準決勝第2戦 浦和1-3G大阪 埼玉]

 ACL史上初の日本勢対決はガンバ大阪に軍配が上がった。万博での第1戦を1-1で引き分け、埼玉スタジアムに舞台を移した浦和レッズ対G大阪の第2戦は、前半36分にFW高原直泰のゴールで浦和が先制したが、G大阪が後半にDF山口智、MF明神智和、MF遠藤保仁のゴールで3得点を奪い、3-1の逆転勝ち。2試合合計4-2とし、初の決勝進出を決めた。
以下、試合後の選手コメント

<浦和>
●FW高原直泰
―前半1点リードで折り返したが?
「1点取っても、取らなくても、後半の入り方は変わらない。追いつかれたら延長だし、ゼロで抑えなきゃいけないと思っていた。(後半の)立ち上がり15分まで集中して入ろうと話していたが、5分くらいでセットプレーで取られた。結果論だけど、悔しいです。自分たちが今やれることはやったし、その結果、こうなったけど、やれるだけのことは出したと思う」
―今後のリーグ戦に向けては?
「とにかくJリーグで残り試合、結果を出していくしかない状況。一からスタートして、とにかくチーム一丸となって戦うしか今はない」
―後半は2点目を取りに行った?
「もちろんチームとして追加点はほしかったし、取れれば楽になった。でもこうやって結果が出たので、こうしとけばよかったとか言ってもしようがない。今出せることは、やれることはやったし。俺らも悔しいし、サポーターも悔しいと思う。次につなげていかないとしようがない。もう俺らにはJリーグしかない。そこで結果を出すしかない」
―試合の入り方はよかった?
「今の状況でできることはファイトすることしかない。ひとりひとりがファイトする。そういうのがプレー面にも出てたと思う」
―試合後、サポーターは拍手を送っていたが?
「サポーターに応えるためにも残りの試合、自分たちが結果を出すしかない。それだけです」

●MF阿部勇樹
「セットプレーからの失点なので、それがすべて」
―1-1になってからの戦い方は?
「その時点でイーブンだし、次の1点を取った方が有利だと思っていた。こういう試合ではセットプレーに重要性がある。相手はそこをきっちりやってきて、うちはちゃんと付けなかった」
―後半途中から左サイドに出たが?
「指示があって。(佐々木に)スピードがあるからと指示を受けた」
―受けに回ってしまった?
「(堤と)人が入れ替わっただけだから。そういう指示だったので…。堤が(遠藤に)マンマークと言われていたし、それでチェンジしただけ」

●DF田中マルクス闘莉王
「何を言ってもね。悔しいし。最後まで戦ったけど、セットプレーで失点したら厳しい」
―同点にされてどうだった?
「もう1回みんなでやっていこうと。必死にやっていこうと心に決めていたけど。やっぱりセットプレーで失点っていうのはどうしようもない。ああいうところでフリーにしたら、こういう舞台ではやられる。本当にサポーターに申し訳ない気持ちでいっぱい。もう1回力を付けて、日々大切にしてやっていくしかない」
―試合後はサポーターも拍手を送っていたが?
「サポーターには本当にありがとうと言いたい。最後まで力になってくれた。もう1回、こういう舞台に立てるようにやっていくしかない」
―試合後、ピッチに倒れこんでいたが?
「すべてのシーンを振り返って。非常に残念な気持ちで。でも、これで終わらせるわけにはいかない。サポーターには感謝の気持ちでいっぱい。サポーターを喜ばせるためにベストを尽くして、もう1回這い上がりたい」

●DF堤俊輔
―左サイドは?
「きのうの練習で言われた。去年1回やったぐらいで、あまり慣れてない。練習で左サイドからクロスを上げたりはしていたので、可能性はあったけど、大舞台で突然言われてビックリした。監督からやるべきことは言われていたので、それを確実にやろうと思っていた。相手のサイドバックまでプレスをかけるように言われていた。それは意識していたけど、後半開始早々に入れられて。修正できればよかったけど。セットプレーで2点はもったいない」
―ホームの戦い方は?
「もちろん引き分け狙いとかはなくて、勝ちに行こうとしたけど、勝ち切れなかった。しようがない。切り替えてやりたい」
―後半途中から遠藤のマンツーマンに付いた?
「途中で言われて。中盤がガラ空きになって、バラバラになった。試合中にうまく修正できなかった」
―今後のリーグ戦に向けては?
「まだ優勝できる可能性は残っているし、優勝目指してチーム一丸となってやっていきたい」


●MF遠藤保仁
「先に1点取られたけど、最初から勝つつもりでやっていたし、後半に絶対逆転できると思っていた。チームが一丸となった結果」
―ハーフタイムはどんな雰囲気だった?
「個人的には前半は押されると予想していた。1点取られたのは計算外だったけど、後半はスペースも空いてくるし、チャンスはつくれると思っていた。冷静でいられたし、そこで慌てなかったのがよかった」
―後半は次々と選手、システムが変わったが?
「ボールも支配できるようになっていたし、何度もやっている形だし、特に違和感なくできた」
―3ゴールすべてに絡んだが?
「1点目は(山口)智がドンピシャで合わせてくれた。2点目は僕的にはキックミス。いいところに明神が入ってくれて、ラッキーというか。明神がうまかった。3点目は完全に崩してたし、パスが来ればと思っていた。みんなでつないだゴール」
―決勝に向けては?
「第1戦がホームなので、しっかり勝ってアウェーに乗り込みたい。僕らに失うものはない。ガンバのスタイルを前面に出して、いい結果を出したい」
―勝因は?
「気持ち。みんなが自信を持ってプレーしていた。バックアップの選手がいい働きをしてくれるのでやりやすい。個性を消さずにやれているのが、いい結果につながっている。アウェーでもホームでも同じ戦いをしている。自分たちのスタイルに自信を持ってやっている。その自信が一番大事。ホームとかアウェーとか、あまり考えていない」

●MF明神智和
「アウェーでのレッズ戦ということで立ち上がりはナーバスになって失点してしまい、難しい試合になったけど、後半は点を取ってうちのペースでできた」
―ハーフタイムにはどんな話を?
「相手の2トップがパワフルだったので、そこを抑えるのと、ロングボールを蹴らずに足元につないでガンバらしいサッカーをしようと話した」
―勝ち越しゴールの場面は?
「CKで僕の前にボールが来て、コースを変えるというか、触るので精いっぱいだった」
―G大阪らしい試合だったが?
「このサッカーで結果を出さないといけないので。結果が出ないと、いいサッカーをしていても評価されない。このサッカーで結果を出さないと。まだまだ完璧なことはない。もっと個々の特徴を生かせるところもある。もっともっとよくなる」

●MF橋本英郎
「得点がCKからというだけでは、これからJリーグで勝っていくのは難しい。FWが点を取れれば、もう一歩上に行けると思う」
―決勝も第2戦がアウェーだが、戦いやすい?
「そうするためにも1戦目が大事。絶対に勝つ。せめて引き分けで乗り込む。相手が攻めて来てくれるのは僕らにはありがたい。その方が攻撃力、パスサッカーを出しやすいから。パスをつなぐスペースができるし、カウンターも出せる。レッズとも、向こうが引いてきた1戦目は崩せなかったけど、きょうは向こうも前に出てきたし、やりやすかった」
―3点目のアシストは?
「僕がシュートを打とうと思ったら、ヤット(遠藤)が呼んだので出した」
―ダイレクトの絶妙なスルーパスになったが?
「まぐれです。あれを決めてくれたので、ヤットはすごいなと思った」

●MF二川孝広
「後半立ち上がりのゴールでだいぶ落ち着いた。決勝は今まで経験したことのない舞台。気持ちよく終われるように優勝したい」
―ハーフタイムにはどんな話を?
「もうちょっと落ち着いてボールを回そうとか。1点取ったら変わるという声もあった。落ち着いてやろうと」

●MF佐々木勇人
―交代時の指示は?
「特になかったけど、どんどん勝負してチャンスをつくろうと思っていた。浦和のサポーターん応援はすごかった。浦和のプレーは第1戦とそんなに印象は変わらなかったけど、雰囲気がすごかった」

●DF山口智
「先制されたけど、試合前から2点取らないと勝てないと思っていたし、取られても冷静にできた。いい形でゴールを取れて、最後は楽にできた」
―ハーフタイムにはどんな話を?
「1点取られても状況は変わっていないと。ハーフタイムに整理して、いい入りができたので得点につながった。後半はうちのペースでできた」
―同点ゴールの場面は?
「ルーカスと話し合いをしていて、僕がニアに行くと。たまたまフリーになって。セットプレーは絶対にいいボールが入ってくるから、どうフリーになるかだけだった。試合前から狙っていた」
―同点になってチームも落ち着いた?
「それで立ち直って、冷静にゼロからできた。次の1点を取れば、相手にプレッシャーを与えられると思ってやっていた」
―初の決勝だが?
「こういうしんどい試合に勝って、ここで満足していたらダメ。レッズのためにも、Jリーグのためにも、勝って上を目指したい。1戦目が大事。ホームで戦えるので」

●DF加地亮
―先制されたが?
「どっちみち1点取らなきゃいけなかったし、逆によかったのかなと」
―失点シーンはクリアミス?
「こういうときにああいうのをやってしまうときつかったです。みんなには何も言われなかった。ハーフタイムにシャワーを浴びて気持ちを切り替えた。いつもハーフタイムには水を浴びているので。自分でこっから、こっからと切り替えた」
―同点になって相手は慌てた?
「崩れたというか、前に出なきゃいけなくなったのが裏目になったのかなと思う。負けている試合を勝ちに持っていける力が付いているのが今年の違うところ。苦しい時期もあったけどね」

(取材・文 吉田太郎、西山紘平)

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