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鈴木武蔵が初めて明かす「苦悩」と「歓喜」に揺れた半生

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今季6ゴール1アシストを記録している鈴木武蔵

 ベルギー・リーグのベールスホットでプレーするFW鈴木武蔵の初の著書『ムサシと武蔵』(徳間書店)が発売中だ。

 日本代表のストライカーのひとりとして知られる鈴木武蔵だが、幼少期は見た目によるいじめや差別に悩まされていた。しかし、サッカーに出会い、自身の力を認めてくれる仲間や恩師に受け入れられたことで、いつしか周囲を気にする「ムサシ」から、自分の心に軸をもつブレない「武蔵」へ内面を変えていく。

 桐生第一高校からアルビレックス新潟へ入団、水戸ホーリーホック、松本山雅FC、V・ファーレン長崎を経て、2019年に北海道コンサドーレ札幌でキャリアハイのシーズン13ゴールを上げ、日本代表に初選出された。

 日本代表のユニフォームに袖を通して世界と戦う中で、活躍できなかった時の激しいバッシングを浴び、自分の中で「まだ日本人として認められていないんじゃないか?」と、中学時代まで抱いていた劣等感とトラウマが再燃する。けれども、同じく代表として戦う仲間も自分と同様か、それ以上のバッシングを浴びながらも、その悔しさをバネにし、努力を重ねて結果を出している姿を見て、それまで以上に自分と向き合い、負けず嫌いの性格に火が付き、反骨心が心の底から湧いてきた。

 そして武蔵は、居心地の良い場から出て、自分も海外に行くべきなんじゃないかと葛藤をするようになっていった――。

 単なるアスリートの本ではなく、いじめや差別に苦しみながらも、自分を見つめ、歩き続けてきた人間のありのままを綴った「生き方」本となっている一冊。印税の一部は、鈴木武蔵が代表を務める、ひとり親家庭や児童養護施設をサポートするNPO『Hokkaido Dream』の活動資金に当てられる。

<目次>
第1章 カリブ海に生まれて
第2章 日本の土を踏む
第3章 武者修行
第4章 青色のユニフォーム
第5章 プロの世界
第6章 再び異国の地へ


<書籍概要>
■書名:ムサシと武蔵
■著者:鈴木武蔵
■発売日:2021年3月1日
■価格:1,650円(税込)
■発行元:徳間書店
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