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[クラブユース選手権(U-18)]3年前のリベンジを、注目対決勝利の大宮ユースGK加藤「ガンバとはどこかでやりたい」

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[7.22 日本クラブユース選手権(U-18)大会GS第1節 大宮ユース 1-0 C大阪U-18 敷島補助]

「ゴール前で弾いたら何が起こるか分からないのでキャッチは意識していました」。この日、C大阪U-18は両SBが質の高いボールを何度も前線へ入れ、グラウンダーのクロスにアタッカー陣が走り込むなど大宮アルディージャユースゴールを脅かしていた。ゴール前で大宮が処理を誤れば、どこかでゴールを破っていたに違いない。だが、大宮のU-18日本代表候補GK加藤有輝(3年)は小さなミスも許されないような状況で確実にキャッチ。ニアサイドへ飛び込んでくる選手の前に体を投げ出してボールを収めるなど、好プレーを続けて1-0での勝利に貢献した。

 プレミアリーグEASTでは先制されて追う展開の試合が多く、攻勢に試合を進めながら勝ち切れなかった試合も。だが、守護神が「立ち直らせて良くなる試合が増えてきた」というように、立ち上がり悪くてもそこで凌いで勝ち切る試合が増えてきている。この日も立ち上がりは相手に押し込まれたが、要所で的確なプレーを見せる加藤を中心とした守備陣の奮闘もあって勝ち点3を掴んだ。

 加藤はU-18日本代表候補でもある188cmの大型GK。今大会の活躍をきっかけにAFC U-19選手権予選(10月)メンバーに食い込んでいくことができるか注目だ。「自分がいいプレーすることもあるんですけど、チームの勝利のためにいかに自分ができるか。自分がいいプレーをするだけでなくて、仲間にもいいプレーさせてあげたい」というGKは、味方がいいプレーをして勝利することで自身もアピールする。

 今大会の目標は優勝。もうひとつは“因縁”の相手、G大阪ユースに勝利することだ。加藤は大宮ジュニアユース時代の12年、JFAプレミアカップで大宮のアカデミー史上初となる決勝進出。同年の全日本ユース(U-15)選手権でも決勝進出したが、いずれもG大阪ジュニアユースに敗れ、G大阪ジュニアユースは史上初の中学年代3冠を達成した。「3年間経っているんであれから。ガンバとはどこかしらかでやりたいですね。クラブユース良ければ、来月再開するプレミアリーグもいい形で入ることができると思う」。3年前の無念を今大会で晴らして頂点に立ち、プレミアリーグ制覇にもつなげる。

(取材・文 吉田太郎)
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