[7.28 日本クラブユース選手権(U-18)大会準々決勝 名古屋U18 1-2 仙台ユース 県立敷島]

　ベガルタ仙台ユースは今大会無得点が続いていたFW吉田伊吹が先制ゴールを決めた。後半11分、左サイドを抜け出したFW本吉佑多(3年)のクロスに走り込んで右足で鮮やかな1タッチゴール。吉田は「本吉からいいボールがきた。今まで全然決められていなくて、ゴールで来て嬉しかったです」と素直に喜んでいた。

　決勝点は本吉が決めて2トップ競演。ここまでは2人の不振によってチームは得点数を伸ばせずにいただけに、吉田は「きょうは2トップでゴール取れて、今までの借りを返せた訳ではないですけど、きょうのゴールは本当に嬉しかったです」と奮闘する守備陣の期待に応えるゴールを微笑んだ。

「あんまり足速くないんで、ボール収めて簡単に散らしてゴール前に入っていく」というプレーを持ち味とする吉田。この日はシュートこそ得点シーンの1本のみだったが、前線でボールを収め、退場者を出した後は「体を張って簡単にはプレーさせないように思ってやっていました」とチームメートとともに守備で奮闘した。そして仙台は数的不利を覆して勝利。「最後、結構きつかったですけど、最後まで全力でプレーできたのでそれが勝利に繋がったと思う」と胸を張った。

　次は横浜FMユースとの準決勝。「今まで通り、全力を出してみんなで勝ちに行きたいです」というFWが、それまでの鬱憤を晴らすように再びゴールを奪う。

[写真]後半11分、仙台ユースFW吉田が先制点を喜ぶ

(取材・文　吉田太郎)

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