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「代表でゴールを決める苦労は凄まじい」クラブ&代表で2つの顔を見せるメッシ

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 現在開催中のコパ・アメリカでもわずか1得点しか決めていないなど、アルゼンチン代表のリオネル・メッシは、再び所属クラブのバルセロナと異なる顔を見せている。

 PK戦の末にコロンビアを破り、準決勝へと歩を進めたアルゼンチン代表。明確な決定機を逸するなどして、ノーゴールでその試合を終えたメッシは、「代表でゴールを決める苦労は凄まじい」と終了後につぶやいた。

 スペイン『マルカ』は、データによってメッシの発言の事実性を示している。同選手はバルセロナでは482試合411得点と1試合平均0.85点という得点率を記録しているものの、アルゼンチン代表では101試合46得点と得点率は0.45点にとどまっているのだ。

 アルゼンチン代表史においては、メッシの得点率を上回る選手が多数存在。ガブリエル・バティストゥータ氏は0.72点(78試合56得点)、エルナン・クレスポ氏は0.54点(64試合35得点)を記録し、そのほかルイス・アルティメ氏0.96点(25試合24得点)、ホセ・サンフィリッポ氏0.75点(29試合22得点)、レオポルド・ルケ氏0.48点(45試合22得点)、マリオ・ケンペス氏0.46点(43試合20得点)も、メッシ以上の得点率を誇っていた。

 またメッシを現在アルゼンチン代表でともにプレーする選手と比較しても、バルセロナで得ている名声には程遠い状況だ。セルヒオ・アグエロの得点率は0.44点(64試合28得点)でメッシと0.01点しか変わらず、ゴンサロ・イグアインは0.50点(50試合25得点)とバルセロナFWを上回っている。

 ただし、何度もメッシと比較されるディエゴ・マラドーナ氏の得点率は0.37点(91試合34得点)と、こちらはメッシに軍配。しかしながらマラドーナ氏は1986年メキシコ・ワールドカップで代表チームを優勝に導いており、その事実によってアルゼンチン史上最高の選手と崇められている。メッシが同氏に追いつくために必要なのは、結局得点率ではなく、ワールドカップ優勝に導くことになりそうだ。

●コパ・アメリカ2015特集ページ
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