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ドゥンガ、ブラジル敗退で判定に不満 解任の可能性については「死以外を恐れることはない」

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 12日に行われたコパ・アメリカ・センテナリオのグループB最終節の試合で、ブラジルはペルーに0-1の敗戦を喫し、グループリーグ3位で敗退に終わった。ドゥンガ監督は決勝点の場面での判定に不満を述べつつ、解任を恐れてはいないと主張している。

 引き分け以上ならグループを首位通過できる状況だったセレソンだが、前半から何度もあった決定機を決められず。75分にはペルーFWラウール・ルイディアスに1点を奪われ、そのまま敗れて大会を去ることになった。

 右からのクロスに合わせたルイディアスがゴールを決めた場面では、腕にボールが当たっていたかのようにも見えた。副審の判定により一旦はゴールが取り消されそうにもなったが、最終的にアンドレス・クーニャ主審はペルーのゴールを認めている。ドゥンガ監督は試合後に次のように述べた。

「不測の事態については何も言えない。なぜ副審が手間取っていたのか、(審判が協議を行った)4分間に何があったのか分からない。スクリーンにも映し出されていた。明らかなハンドだった」

「疑問に思うのは、現在ではあらゆるテクノロジーがありながら、これほど明確なミスを犯してしまうということだ。審判たちがヘッドセットで誰かに助言を求めていたことは理解できない。4人で協議をするべきだったときに、誰とどういう話をしていたのか疑問に思う」

 内容的にはペルーを圧倒していたブラジルだが、結局ゴールは奪えず。今大会はハイチから大量7点を奪ったが、南米のエクアドル、ペルーに対してはいずれも無得点に終わった。

「敗戦に慣れることはないし、誰も敗れることが好きではない。ブラジルの選手たちなら特にそうだ。今の我々は苦しい時期を過ごしているが、特に今日に関して言うのなら、ブラジルはプレーをコントロールしていた」

「今日何が起こったかは誰もが目にしたとおりだ。どうすることもできない。誰もが見たとおりのものを変えることはできない。試合は接戦だった。前半は我々が支配していた。後半の最後に起こったことは、監督からも選手からも独立した問題だ」

 W杯南米予選でも成績が振るわず、コパでも早期敗退に終わったことで、ドゥンガ監督が解任の危機に追い込まれることは必至。だが解任を恐れてはいないとして、チームづくりには忍耐が必要だとも同監督は主張した。

「私が恐れるのは死ぬことだけだ。ほかの何に対しても恐れはない。(ブラジル)W杯のあと改革が行われ、我々は14年間かけて仕事をしてきたドイツに賛辞を送った。だがブラジル国内では、2年間ですべてを解決することが望まれている」

「仕事をスタートさせるときには忍耐強さが必要だ。辛抱強くやっていかなければならないし、自分たちのやっていることに対して自覚を持たなければならない」


●コパ・アメリカ2016特設ページ
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